放送法第6条の規定に基づき、放送番組の適正を図るため、会社の施設区域内に住所を有する学識経験者の方々に審議委員を委嘱し、審議会を開催して自主放送番組についてご審議いただきました。

 

 

【日時】 平成29年2月23日 木曜日 13時30分~

【場所】 コミュニティテレビこもろ西館 2階会議室

 

【出席者】番組審議委員:甘利庸子(会社経営)

大塚禎三(歯科医師)

大塚政弘(小諸市役所総務部長)

山下千鶴子(人権擁護員)      ※50音順

(欠席:清水隆利(飲食店経営))

 

 

放送事業者:伊藤光春(代表取締役)

荻原守 (専務取締役)

後藤理恵(報道制作部課長)

井部美幸(報道制作部)

【次第】

  1. 開会
  2. ㈱コミュニティテレビこもろ代表取締役 伊藤光春 挨拶
  3. 審議員紹介(自己紹介)
  4. 放送番組審議会について(専務 荻原守)
  5. 議事
  • 会長・副会長の選任
  • 会長・副会長 挨拶
  • 前回審議会後の取り組み等について
  • 自主放送番組視聴(約30分)
  • その他 番組に関する要望・新たな番組に対する提案等

 

  1. 次回開催について
  2. 閉会

はじめに、報道制作部課長の後藤が開会の挨拶、続いて代表取締役の伊藤が挨拶を述べた。今期より新たに就任される方もいたため審議委員の方々と放送事業者側の自己紹介をし、その後、荻原専務より放送番組審議会についての説明。議事に入り、会長、副会長の選任では、会長は甘利庸子さん、副会長は大塚禎三さんが選任され、議長副議長の就任挨拶後、議事進行は甘利庸子さんを議長に行った。議事内容は以下の通り。

 

5,議事

  • 前回の審議会後の取り組みについて
後藤
  • 前回ご覧いただいた「コミちゃんクッキング」は大変好評をいただいたが、いつ放送しているかわからなく、見逃している視聴者も多いのではというご指摘をいただいた。

→番組表に、日曜日のいつ放送するのか写真も掲載。Facebookにもレシピを掲載。NEWSの中でもいつ放送するか案内しているが、長い期間での動画での告知や静止画による告知は着手できていない。新年度より進められるように方法を検討。

 

  • 「コミちゃんクッキング」をDVD化して販売したらどうかというご意見について

→今後検討していく。それに向けて3月には去年7月から放送している総集編という形で全料理を紹介する。

 

  • 「直売所おススメ情報」のバックで流れる音楽が少しうるさいのではないかとご指摘いただいた。

→その後すぐに、音楽を入れずに直売所の方の声だけで放送。改善されたと思う。

 

  • より番組を見ていただけるように工夫が必要ではないかというご意見いただいた。

→10月以降、名刺の裏に放送日時が書けるようにして取材先で配るようにしている。合わせて、ケーブルテレビやインターネット、ケーブルテレビ電話など、弊社サービスの案内も掲載。加入者増に繋げたいという意図で取り組んでいる。

 

  • 11月よりサブチャンネルの11chの改編を行った。毎日朝6時半から1時間ごとに10年前のその日のNEWSを放送している。これを始めてから、視聴者の方から「子どもが小さい時の映像が流れて嬉しかった」と好評いただいた。映像のアーカイブは弊社の財産でもあるので、有功活用して視聴者サービスに繋げたい。

 

  • 3年連続で放送している滑川交流の特集、年末には報道特番、8月から小泉市長に出演していただいてお話いただく「市長の部屋」という番組を新たにスタートした。

報告後の意見

大塚政弘委員 サブチャンネルの放送は、いつどの時代の放送があるのか番組表等でわかるようになっているのか。
後藤 番組表にはサブチャンネルまで載せることができていない。だいたい10年以上前の今日のNEWSを放送する形になっている。
甘利委員 一回だけでなく毎日やっている?
後藤 1時間ごとにずっと放送している。いつ見ても過去の放送が見られる。CTKの財産でもあるので放送するようにしている。
大塚禎三委員 昔の映像は貴重。10年前こういうことをやっていたんだと見て思う。
後藤 現NEWSでやっていることが、過去でも取り上げているのを見て、過去から学ぶ事もある。
大塚禎三委員 普段は映像流して終わりというところがある中で、振り返るというのはあまりないので良い。財産だと思う。
甘利委員 ずっと保存してあるのか。
後藤 はい、それを有功活用して皆さんに楽しんでいただければありがたい。
  • 自主番組視聴 CTK報道特番「小諸今そこにある危機」

20161216日放送

後藤 報道特番は定期的に年に1、2回放送しているが、去年は選挙があったためそれ以来の報道特番。1時間強の番組を約25分に短くしたダイジェスト版をご覧いただきご意見いただきたい。

―――――――――――――――番組終了後――――――――――――――――――――

大塚政弘委員 これはもう放送したのか
後藤 去年の12月に放送した
山下委員 反響はあったか。今日初めて見た。
後藤 一回放送し、「いい番組だからもう一度放送したら」とご提案いただいて、年末にももう一度放送させていただいた。以前からの課題で告知が足りなかったかもしれない。
大塚禎三委員 新発田市にもロケに行かれて、同じ方向に終息していってしまうような危機感を、新たに問題提起してくれて有意義な番組だった。途中から色んなカットが入ってくると変化があって面白いが、最初が平坦な感じな出方だったので、見る側からすると固いイメージ。店舗の若手の方に限らず市民の方の意見を聞いてもいい。
甘利委員 何年後と比較した映像を流しているというはすごく良い。作り方が上手だと思う。思わず見続ける。しかしパネラーが少人数で意見が偏ってしまう。いろんな分野の方たちが意見を持っていると思うので、一回きりではなく続けていっていただけると。市の方もパネラーとして出演してもらった方が盛り上がる。市だけでもできないし民間だけでもできない。市が一生懸命やろうとしていることは意外と皆知らない。逆に皆が感じていることは市は知らない。そこにギャップがあるのを日々感じている。そのギャップを番組でさらけ出せたら面白い。
後藤 色んな方の意見、行政サイドからの意見も織り交ぜながら作った方がさらに良かったと思う。
大塚政弘委員 このテーマの狙いというのは、庁舎や病院が来た、それだけではなんら効果はでませんよというところにあると受け止めている。行政が公園作ったり電柱の地中化等かなりの投資をしているが、それだけでは街は変わらないと提案していて、若い商店街の皆さんにスポットを当てて、「私たちだってやらなきゃいけないんだ」と実際に商店にいる皆さんがどういう思いでいるか伝えていて非常に良かった。3年間に渡り状況変化を見たのが非常に良かった。「危機」というのはどうかと思う。ぐるぐる回っている映像も暗いイメージで、どん底に落ちていくような感じ。「危機」を「いかに再生していくか」という表現の方が良い。
後藤 VTRから外してしまったが、小諸のコンパクトシティがどんな風に進んでいて、相生町商店街はどうなのかというのもあった。新発田を取材したのが金曜日で、小諸の金曜日はどうなのかという比較もした。
山下委員 違いはあったか。
後藤 相生町の方が活気があって店舗の活用も進んでいた。インタビューにもあったが病院ができてからの期待感も取材していて感じた。
大塚政弘委員 新発田市は人口10万、病院ができてあんな感じなのか。佐久のように違う所に人の流れが変わったということなのか?
後藤  新潟市に近いので、皆さん新潟に行って、駅前の複合施設だけ利用して、また新潟市に行ったり郊外へ戻ったりしている。
山下委員 今回の番組は3名の方と後藤さんだったが、お話する方の視線は、後藤さんが視聴者向けに見ているときもあるし、社長が最後に視聴者向けに話していたり、他の方は司会者の方を向いて話している。一般のテレビ局はどうしているか。
後藤 私は番組の進行の部分は視聴者に向かって話し、番組を進めて他の方に話を聞く時は、話をされる方の方を向いてという形でやっている。座談会形式、対談形式なので、質問者の方を見て話していただくという形が一般的。より訴えたいときは視聴者の方を向く。
山下委員 それはカメラがこっちを見て等指示があるのか。
後藤 撮っているカメラがわかるので、そちらに向かって話している。
山下委員 視聴者側からすると、語りかけてもらった方がいいのかなと思った。
後藤 目線に違和感を感じたか。
山下委員 4人で話しているということはわかりましたが、席もV字に広がっているから、向かいを見るのではなく、、、
後藤 もうすこしカメラ位置を工夫した方がよかったという意見はスタッフの中からも出た。カメラの数が少なかったのと、ゲストを撮るカメラが横顔になってしまった。
山下委員 カメラは2台だったのか
後藤 3台は入った。
大塚禎三委員 ダイジェストしか見られなかったので一度通しで見ておきたかった。また再放送する予定はあるのか。
後藤 年末に再放送した。番組の中で、「今年」「去年」と言っていて年明けてしまうと流せない。審議員の方にはDVDでご覧いただければと思う。告知が放送当日になってしまうので、もう少し前から出すような形で。番組表も月に1度だと目に止まりにくいのかもしれない。
大塚禎三委員 Facebookは当日でないとだめなのか
後藤 私達がそこまで手が回っていないのが現状だがもっと早めに出すようにしたい。
甘利委員 Facebookは自分が忙しいと見逃してしまう。大塚先生や私もFacebookもっているので、「シェアしてください」とかメッセージ送ってもらえばシェアします。市役所の方もたくさんやってらっしゃっている方いるからメッセージを送ればいい。
山下委員 番組表すごく目立つのでCTKのだとわかるが、しっかり保存したり、目につくところに置かない。置いておける工夫があるといい。Facebook繋がりもいいがそれだけでは足りない。
後藤 歯科医院や病院にもCTKの番組を置かせてもらっている。新聞をとっていない方もいるので。その他は静止画で前々から告知を入れる方法やFacebook等上手く活用していけるように考える。
甘利委員 よく民放を見ていると、画面の上に告知が出たりする。特番や力を入れた番組は、色んなところに出すのもあり。できるだけ多くの人の目に触れるようにしていくといい。
山下委員 テレビ局いっぱいある中でCTKを選択するところからまず。小諸市の私たちに直結していることに関してはこれはという気持ちになるような番組表を。他の局は見なくてもそれを見ようと切り替えてもらわないと。
大塚政弘委員 議会の一般質問は長いのに見ている人がいるというのは驚いた。長くても見ている人がいるので、コミュニティは市民の方にとっては見たい番組の一つなのかなと思う。
甘利委員 孫が幼稚園の発表会に出る時間になったら、家族で家で見ている。時間に間に合わない場合は録画して何回も見る。幼稚園のイベント放送の中で放送告知テロップを入れてもいいかも。
大塚禎三委員 学校関連の行事も、学校としてもいい記録になる。地元のテレビ局ならでは。
甘利委員 東京からこちらに引っ越してきて一番良かったのはコミュニティで子ども達の映像が見られること。
大塚政弘委員 特番の中でも地元の皆さんが意見を言ったり活動していることを取り上げているのが非常に良い。

CTKの番組に対するご意見・ご感想・提言

後藤 新年度番組改編を考えている。以前審議会でも小諸の歴史を知る番組を作って欲しいという意見が出ていたので、改めて「小諸学歴史探検」という番組を月1で放送予定。教育長、教育委員会のご協力をいただきながら、歴史に詳しい方たちに毎回出演していただく。こもろ未来プロジェクト教育編で「小諸学」という冊子を作ったものを参考にさせていただきながら縄文時代から現代にかけて、お祭りや御影新田の用水の話など様々な歴史を月1でお伝えしていく。
山下委員 今英語の番組も続いているのか。あの番組良いと思った。
後藤 英語の番組は現在休止中。講師にALTにお願いしているが日程が合わない。復活も考えたい。
後藤 あと一点ご報告があり、私どもの火災報道で誤報をしてしまった。先方からご指摘をいただきどのように放送してどのように対応したか、この審議会の中でご報告させていただいて、皆さんからの再発防止に向けてのご意見いただき取り組んでいきたい。16日にイトーピアで火災が起きた。この日は私は休日で、火災のサイレンが聞こえたので会社へ連絡して、いるスタッフに取材に飛んでもらい原稿を作ってもらった。第一報で伝えたのが、「警察によりますと別荘の管理人が行っていた下草焼きによる火が風にあおられ近くの別荘家屋に燃え移ったということです。」という形で報道してしまった。私の方にこの原稿で行きますというメールが来た。私は警察に確認したと思ったのでこれでお願いしますと指示を出して放送したが、実際のところは、別荘の管理人ではなく別荘の所有者が別荘の玄関先で灯油を拭き取った雑巾を燃やしてその火が燃え移ったということだった。弊社のホームページにNEWSの原稿が上がるようになっているがそれを見たイトーピアの管理事務所からこれは違うと連絡があった。事実関係を確認したところ、実は現場にいたスタッフが警察での確認ではなく、消防団長から話を聞いて上げたものだった。原稿を書く人間は別の者で、その報告を受けて書いてしまった。再度NEWSとホームページで訂正とお詫びを入れた。再発防止に向けては、警察からの取材を出来ていない段階での原稿の書き方を十分に気を付けなければならないという事。事実確認をしっかり取って、どこで火災が起きて誰がどうしたというところよりも、地域のメディアとしては、火災を起こさないようにしましょうというような注意喚起に力を入れていくことが一番だとし、それを皆で共有して再発防止に向けて取り組んでいこうという話をした。審議会の中でご報告してご意見いただくことで次に活かしていきたい。
大塚政弘委員 最初はそのように伝わっていた。警察もマスコミを入れずに捜査していたからどこで確認するか難しい。
大塚禎三委員 前も災害時の報道のあり方で、注意喚起を促す方に重点を置いて、誰に責任があるとか一般的な報道は避けるという話が出たが、今回は早くお伝えしなければいけないという部分もあったのではないか。事実関係が後で180度変わってしまうような内容もあるかもしれない。先ほど後藤さんが言っていたように注意喚起を促すという意味での報道をしていくということでいいのではないか。
山下委員 「警察によりますと」とあるがこれを除けば良かったのか。そういう問題ではない?
荻原専務 そういう問題ではない。昨日、後藤と私と実際に火災現場に行ったカメラマン3人でお詫びに伺った。その後3人で話したが、落ち着いて私どもの日常の報道の使命は何かということをよく考えてみれば、市民に対しての喚起だったりする。特にコミュニティテレビなので地元に密着した放送を心がけている私どもなので、事件や事故ということをセンセーショナルに伝える事ではない。それを考えればこのミスはなかった。誤報には大きく二つあるという言われていて、一つはケアレスミス。いわゆる文章書きをする者、その誤字脱字で次の者が読み間違えること。もう一つは、誤認識。認識そのものが間違っていること。今回の件はおっしゃられたように、「警察の発表」という言葉のあるなしではない。なんとかその日の放送で伝えたいと思ってしまったとか、たまたま近くにいた消防団員から聞いたというものを、そうだと認識してしまったということ。原稿を読むまでの間には2段階3段階でチェックが入るが、前の者が確認しているのだろうと思い込み次に伝えてしまったのでこれが一番怖い。このところをスタッフでもう一度謙虚に受け止めて今後の報道に活かしていきたい。

6,次回開催について

平成298月末から9月初旬に予定。

 

7,閉会

1時間40分にわたり審議していただき155分に閉会。