坂の上小学校では、毎年

小諸市と姉妹都市提携を結んでいる

富山県滑川市の田中小学校との交流事業を行っています。

8月末には、田中小学校の6年生が小諸を訪れ、

坂の上小学校の子どもたちと交流。

今回は、先月18日(金)と19日(土)の2日間、

坂の上小学校の子どもたちが滑川市を訪れました。

 

初日となった18日(金)には、

坂の上小学校の6年生48人と引率者が

田中小学校の全校児童に迎えられました。

坂の上小学校と田中小学校の交流は、

昭和49年に小諸と滑川が姉妹都市提携を結んだ際、

双方の市の少年野球チームが

交流試合を行ったことをきっかけに、

その翌年から始まったものです。

以来、毎年途切れることなく続けられていて、

今年で44回目を迎えました。

ことしの8月末には田中小学校の6年生が小諸を訪れ、

坂の上小学校の6年生とともに

りんご狩りやそば打ちを楽しみました。

体育館で行われた歓迎会で

田中小学校を代表して挨拶に立った

三浦悠愛さんは、

坂の上小学校の子どもたちを歓迎しました。

 

三浦さんあいさつ

「坂の上小学校の皆さんこんにちは。ようこそ田中小学校へ。

今日は久しぶりに皆さんとお会いすることができ、とても嬉しいです。

私たちの住む滑川市の良いところをたくさん知っていってください。

緊張もあると思いますが、

2日間の貴重な体験をみんなで楽しみましょう。

そして、思い出に残る交流にしましょう。」

 

歓迎の言葉を受け、坂の上小学校 児童会長の

小山咲希さんは、

滑川での交流事業への期待を述べました。

「私は滑川市に来て楽しみなことがあります。

それは夕日鑑賞です。

私は海を見ながら夕日を鑑賞することが初めてなので、楽しみです。

今日から2日間お世話になりますが、

滑川市のことをいっぱい教えてください。

そしてさらに仲良くなりましょう。

よろしくお願いします。」

 

田中小学校の子どもたちは、ゲームや

保護者を交えて活動を行うブラスバンド部による演奏で

坂の上小学校をもてなします。

坂の上小学校の子どもたちは、歓迎に対する感謝として

ことしの運動会で披露したダンスや組体操を披露。

ピラミッドなどの大技に

田中小学校の子どもたちからは歓声が上がりました。

 

田中小交流部会長

「小諸では本当に熱い歓迎を受けまして、

その受けたおもてなしをお返しできるかどうか分からないですけど、

こちらもそれに負けないくらい歓迎したいという思いを持って

今日まで準備を進めてきました。

子どもたちも学校の中で色んな準備、飾りつけとかを、

心待ちにしながら、自ら積極的に行っていると聞きまして、

うちの子どももちょうど6年生なんですけど、

家でもその話題でいっぱいでした。

小諸で仲良くなったと思うんですけど、

久しぶりに会ってまだ緊張感あると思うので、

またより一層仲良くなって、

色んな活動に一緒に取り組んでもらいたいなと思います。」

 

歓迎会の後は坂の上小学校と田中小学校の6年生が

ともに給食を食べながら交流。

小諸の野沢菜やりんご、滑川のぶりなど、

両市の食材がふんだんに使われたメニューです。

1ヶ月半ぶりの再会に、会話も弾みます。

 

坂小児童

「おいしいです。」

「前の小諸交流の時に会ってからそんな経ってはないけど、

小諸交流の時にできたお友達とまた会えたねって

話せたりできるのがとても嬉しかったです。」

「思い出でいっぱいの楽しい2日間にしたいです。」

 

田中小児童

「早く会いたい気持ちで準備していました。」

「滑川市のことを知ってもらったりしてほしいです。」

 

この日子どもたちが向かったのは、

富山県農林水産総合技術センター 水産研究所。

富山湾の水深500メートルより深いところにある

海洋深層水を利用し、

深海に生息する魚やカニなどの生物を育てて

観察や放流を行っている施設です。

冷たい水の中で生きる生き物たちに、

子どもたちは興味津々でした。

続いて子どもたちを待ち受けていたのは、

滑川交流の目玉のひとつ、ベニズワイガニの試食。

滑川漁港では普段一般向けにカニの試食は行っていませんが、

子どもたちをもてなすため特別に、

前日に滑川漁港で水揚げされたばかりのベニズワイガニ

およそ300杯が用意されました。

子どもたちは、食べ方を教わりながら

余すことなく味わっていました。

 

田中小児童

「おいしいです。

(かにはよく食べるの?)あんまり食べない」

 

坂小児童

「いやーおいしくって、新潟よりおいしいんじゃないかなって思います。

(全部で何杯食べられそうですか?)最悪3杯はいきたいです」

「とってもおいしいです。

(今食べてるの何杯目?)2杯目です。

(食べるのどう、難しくない?)

難しいけど教えてもらったのでおいしく食べられてます。」

 

港町ならではの体験を満喫し、あっという間に夕暮れ時。

子どもたちはそれぞれ、

ホームステイ先の田中小学校の子どもたちの家へ向かいました。

交流2日目。

滑川漁港には、再び子どもたちの姿がありました。

この日行われたのはクルージング体験です。

貴重な体験に、子どもたちは

海風を浴び、大興奮の様子でした。

 

子どもたち

「景色めっちゃ良かったです」

「前の方は風がすごい顔にあたったりして」

「初めてだからわくわくしています」

「とても風が来て涼しいです」

「いや何回か乗ったことあるけど、

滑川の友達と乗れるので楽しみにしていました」

「今とてもどきどきしてるけどすごい楽しい気持ちです」

「普段旅行とか2年に1回ぐらいしかないから、

こういうときがとても気持ちがいいです」

 

別れの時間が近づき、

この日のお昼が、両校の子どもたちがともにする

最後の食事です。

田中小学校体育館では、

田中小学校の保護者が大鍋で豚汁を作って

子どもたちを出迎えます。

 

田中小児童

「2日間とても楽しかったのでとても寂しいです」

「滑川市の良さを知ってもらって楽しい思い出になったと思ってます」

「手紙とかやって仲を深めたいです」

「いろいろあったけど一番ホームステイが楽しかったです」

「いろんなことしゃべったりできたので仲良くなれたと思います」

(滑川にもまた来てほしいなって思いますか?)

はい、まだいろんなとこ見て行ってほしいです」

 

坂小児童

「楽しすぎて死にそうだった」

「(小諸に来てもらった時よりも仲良くなれましたか?

めっちゃなれた」

「もっと絆を深めたい」

「雨が降っちゃって夕日鑑賞できなかったんですけど、

ホームステイではいろんな友達と仲良くできたり、

色んな思い出を作らせてもらって楽しかったです。」

「海がきれいなところや、滑川のみんなが

すごく温かくしてくれたことが魅力でした」

「年賀状やメッセージを通して

もっと友情を深めて行きたいと思います」

 

小諸での交流で生まれた絆は、

滑川の地で深められ、より強いものになったようでした。

 

坂小小山会長

「非常にみんな元気に楽しくやっていた姿を見れて、

本当に良かったと思います。

できれば大人になって少し忘れたころに、

久しぶりに滑川に行ってみようかなとか、

小諸に行ってみようかなって大きくなってから訪れてくれるように、

そういう関係になってくれたらいいなって思います。

田中小の父兄の方が2日間まわったどの場所にもたくさんいてくださって、

子どもの準備とか安全に対してすごく配慮してくれている、

そういう姿を少しでも見てくれて、

自分が大人になった時に

そういうお父さんお母さんになってくれたらいいなと思います。」