関東甲信越の県大会を勝ち抜いた消防救助隊が

一堂に会して、様々な競技で救助技術を競う

「関東消防救助技術大会」。

ことしは5日(金)、長野県消防学校で開催されます。

地元で行われる関東大会に、小諸消防署救助隊は

「障害突破」という種目で出場します。

大会を目前に控え、士気を高める救助隊の皆さんを

取材しました。

 

小諸消防署救助隊。

小諸消防署にはレスキュー専門の部隊がないため、

大会への出場を目指し、期間限定で結成されるチームです。

若手の消防士の中から選考会を行い、

特に体力や技術力に優れた隊員8人で構成されています。

そんな小諸消防署救助隊が挑むのは、「障害突破」。

高いビル間の移動、

火災による煙で視界が悪い場所の通り抜けなど

災害現場で起こり得る、あらゆる障害を突破していくという

難関の競技。

救助の花形とも言われています。

小諸消防署救助隊がこの競技に挑むのは

ことしで15年目です。

関東大会を控え、毎日午前中に8人全員で

大会を想定した訓練を行っています。

 

渡邊さん

「減点した箇所を重点的に意識しながら、

あとは他のチームで色々参考になるところがあるので

そこを取り入れて、各隊員日々訓練に励んでいます。」

 

「障害突破」で初の全国大会出場をめざす

ことしの救助隊は

平均年齢20代の若手のチーム。

去年関東大会を経験した2、3年目の隊員と、

ことし初めてこの競技に取り組む1年目の隊員で

構成されています。

 

そんな隊員たちを引っ張る

小林裕司隊長。

小諸消防署の救助隊員として、

「斜めブリッジ救助」という競技で、

関東大会まで出場した経験を持つベテランです。

 

隊長

「消防の、これが救助だっていう部分を

若い職員にも分かってもらいたいですし、

自分もそういう経験をしてきてますので、

この訓練を通じてですね、

隊員が成長できればいいなと思っています。」

 

「県大会は3チーム中トップタイムだったんですけれども、

やっぱり減点が多かったっていうことを踏まえまして、

実際の災害現場でもそうですけども、

やっぱり減点イコール何かしらのトラブルがあったっていう風に感じてますので、

しっかりですね、

トラブルを修正して関東大会に挑みたいと思います。」

 

先月行われた県大会では全3チーム中タイムは1位。

しかし減点項目が多く優勝とはなりませんでした。

今年は初めて関東大会が長野で開催されるため

地元枠が3つあり、

全チームの出場が決まっています。

県大会後も訓練を積んで記録をのばし、

平成17年に小諸消防署救助隊が

障害突破に挑戦するようになってから

一番のタイムが出ているといいます。

減点がなければ全国大会出場も目指せる記録です。

 

隊員

金子さん

「減点もありましたし、

タイムもそこまで追えるものではなかったので、

満足は行ってないんですけれども、

次の大会に向けてっていうのを

目指してできたのでよかったのではないかなと思います」

 

清水さん

「今あの減点した点をですね、

修正して関東大会5日になりますけれども、

今だんだん仕上がってきておりますので、

全国目指して頑張っていきたいと思います」

 

宮坂さん

「去年も関東大会まで行ってるので、

今年はさらに上の大会、全国大会に行きたいと思います」

 

渡辺さん

「絶対減点しないっていうことでみんなでやっているので、

関東では100%、

減点せずにできればいいかなと思います」

 

渡邊さん

「来年から小諸消防署新しくなるので、

この施設でできるのは今年が最後になるので、

記念じゃないですけれども、ぜひ全国目指したいと思います」

 

日に日に士気が高まる隊員たちの姿に

補欠としてチームを支える隊員も

大会への思いを強くしています。

 

補欠隊員

「今年は補欠として障害突破訓練参加させて頂いているので、

チームのサポートをして、

みんながより良い環境でできるように

サポートできたらなと思います。」

1都9県から精鋭が集う関東大会、

ことし、「障害突破」には26チームが出場。

そのうち、上位7チームが全国大会に進むことができます。

小諸消防署救助隊はあす5日(金)

長野県消防学校で行われる関東大会に挑みます。

 

隊長

「隊員いま非常にいい状態ですので、

このまま突っ走って、全国目指したいと思ってます。」