東日本大震災の復興支援を目的に、

毎年5月に行われている「さくらさくライブ」。

ことしは19日(日)に予定されています。

これを前に、実行委員会による記者会見が

8日(水)に市役所で行われました。

この日は記者会見を前に、

実行委員のメンバーでシンガーソングライターの

オギタカこと荻原崇弘さんと、

同じく実行委員の竹鼻恵子さん率いるコピーヌクラブが

ロビーコンサートを行いました。

「さくらさくライブ」は、

東日本大震災が発生した2011年、

福島から避難していた被災者を励ますために開かれた

ウェルカムパーティーがきっかけとなり

シンガーソングライターのオギタカさんらの呼びかけで始まった

震災復興支援のイベントです。

当初は5、6人のメンバーだった実行委員会も、

地元の様々な職種の人が集い、およそ20人ほどにまで拡大。

音楽やパフォーマンスによるイベントを開き、

入場料がない代わりに寄付金や出店の売り上げなどを

復興支援に充てています。

去年は27万1千93円の義援金が集まり、

宮城県石巻市のボランティア団体や、

南相馬市の子どもを小諸に招いて行われている

フクシマの子どもサマーキャンプの費用に充てられました。

この日ロビーコンサートに続いて行われた記者会見には、

実行委員会のメンバーらが出席しました。

ことしの「さくらさくライブ」には、

小諸高校吹奏楽部を始め、市内外で活動する

プロからアマチュアまで、16団体が出演。

同時開催で気仙沼の海産問屋の協力による海産物市や

市内の飲食店などの出店の他、

マジックや紙芝居、人力車など

アトラクションも予定されています。

また、ことしの一押しとして、

宮城県東松島市陸前小野の仮設住宅で

復興を願って生まれた

ソックスモンキー「おのくん」の里親を募集。

1人でも多くの人に東松島に来てほしいと願い、

支援物資の靴下で現地の女性たちが作ったという

復興のシンボル「おのくん」のぬいぐるみを

当日11時から限定30個

1000円で販売することになっています。

通常は現地でしか買えないものですが、

小諸出身で、現在宮城県で働く人がつないだ縁で

さくらさくライブ限定販売が実現しました。

「さくらさくライブ」は

今月19日(日)午前10時から午後4時まで、

大手門公園せせらぎの丘を会場に開かれます。

実行委員会では、

ことしも多くの人に来場してもらい、

震災を風化させることなく、

復興支援の輪を広げていきたいとしています。

 

児玉さん

「4月の日曜日なんですけど、

仙台からうちにお客さんが来られて

うちの施設の中にポスターが貼ってあったんですね。

さくらさくライブのこれは、これは何ですかと聞かれて、

実はこうですと話したら話をした途端に涙を流されて、

『ここまでしてくださっているんですね。』という言葉を聞いた瞬間に、

『おれたちのやっていることは間違いじゃなかったな。』

と思うようなことがあったんですけど、

やっぱりこれがあるからおれたちはやるんだな。

やってあげるんじゃなくて、

やらせていただいているんだという気持ちで

これからもやっていきたいなというのが、

私たちの一番のテーマです。」

 

オギタカさん

「さくらさくライブは、一方通行のこちらのイベントじゃなくて、

コラボレーションだと思っています。

本当にこちらの実行委員会が媒介にはなるんですけど、

市だったり、来てくれるお客だったりとか来られなくても

遠方から支援してくださる方全員との

コラボレーションだと思っています。

震災のことを忘れないで苦しい思い出だけじゃなくて、

楽しみながら、楽しいところに集まってきた方たちに、

こういうことがあるんだよということを伝えていくことが

だんだん、本当に続けるごとに思いが深まってくるなと、

ことしもそれをふくらませていこうかと思っています。」

なお、現在、市役所ロビーの展示・情報コーナーでは、

「さくらさくライブ9年の歩み展」と題した

展示が行われています。

これまでの活動をパネルで紹介するこの展示は、

17日(金)までの予定です。