商店街で初の試みです。

相生町の端から端まで、お店に100円コーナーが並ぶ、

「春の相生町100円商店街」が9日(土)に行われました。

 

渡辺キャスターレポート

「春の相生町100円商店街にやってきました。

商店街の各店舗に100円コーナーが設けられ、

街全体が100円ショップのようです。

まるで、お祭りのようなにぎわいです。」

 

この日、相生町商店街振興会が、

商店街と街全体の活性化を図ろうと、

「100円商店街」を開きました。

商店街全体を100円ショップのように見立てる

「100円商店街」は、

10数年前に山形県新庄市で始まったのをきっかけに、

全国の商店街で行われているものです。

相生町商店街では、小諸商工会議所の協力を得て、

100円商店街の専門家を招き、

去年11月から説明会やワークショップなどを

7回に渡って実施。

開催にこぎつけました。

県内東北信地方で初の取り組みです。

この日は、54店舗が商品やサービスを提供。

商店街に並ぶのは、

「毛糸でカラフルかつら工作」や「シフォンケーキすくい」など、

思わず試してみたくなるような、

工夫をこらした商品やサービスです。

 

渡辺キャスター

「相生町3丁目の判光堂さんにやってきました。

はんこ彫り5分間体験をしてみたいと思います。

よろしくお願いします。」

 

入店すると、

判光堂の店主、大柄富義さんが、

判子の彫り方を実演しながら教えてくれます。

渡辺キャスター、印刀を右手に持ち、

左手の木を支えにしながら、

てこの原理を使って慎重に彫り進めていきます。

 

渡辺キャスター

「できました。この部分だけやってみました。

力加減が難しくて、ここ失敗しちゃいましたね。

左手で木をしっかり押さえるところが難しくて、

この大の部分が突き抜けてしまいました。

でも、手作り感あふれる判子ができたと思います。」

 

「続いては、相生町2丁目、

創業120年目の老舗そば屋でイタリアンも提供している

「はらだ」さんにやってきました。」

 

イタリアン「はらだ」では、ハラ黒ピザを100円で販売。

どんな理由でこのピザを販売することにしたのでしょうか。

 

原田さん

「じつは商工会議所さんで主催している1年に1回

幕張のフードフェアに勉強に行くことがあるんですね。

それに去年行かせていただいたときに、

いろんなブースで黒の素材になるもので販売しているのを見て、

何かに使えないかなとずっと温めていたんですけれども、

相生町の振興会の市川さんからのお誘いで、

こんなイベントをやるよっていうことで、

それでは何かインパクトのあることを、

と思ってハラ黒にしてみました。

(材料は何が入っているんでしょうか。)

竹の炭をパウダーにしたものが入っています。」

 

渡辺キャスター

「本当に真っ黒なピザですね。いただきます。

パリパリして香ばしいですね。

トッピングにあるチーズとトマトがマッチしてまろやかな味です。

いつも食べるピザよりパリッとして香ばしくておいしいです。」

 

店内は、珍しいピザを食べてみたいという来店客で

にぎわっていました。

この日は、子ども向けのユニークな体験も充実。

相生町2丁目の「ひろせカメラ店」では、

こども免許証づくり体験を、

中学生までの子どもを対象に行いました。

子どもたちは、証明写真を撮影してもらい、

本格的なオリジナル免許証を作っていました。

 

体験した子ども

「お母さんとお父さんに自分の証明写真を見せたかったから、

ここに来ました。かわいくできてたらいいなと思います。」

まちは、家族連れでにぎわい、

若者からお年寄りまで、大勢の人で埋め尽くされました。

 

来訪者

「すごくたくさん人がいて、明るい感じ、楽しい感じ。

天気もよくて、いい日だなって思いました。

活気がある感じがしていいと思います。

今日食べ物もあるって聞いてなにか食べたいなと思って来ました。」

 

会長 市川信行さん

「大変嬉しいです。

こんなにお客様がいらしていただくと思わなかったものですから、

本当に嬉しいです。

自分たちよりも上の代の人たちも、

あぁ、昔の相生町のにぎわいが戻ってきたって喜んでますし、

なによりも、お年寄りから小さいお子さんまで

みんなが来ていただいてるのが、本当に嬉しいですね。

この100円商店街って100円の商品をただ売るだけじゃなくて、

100円の商品を武器にしてお店に入っていただくっていうのが、

ねらいなんですね。ただの100円をただ置くだけじゃなくて、

知恵をそこに絞って、楽しい商品だとか面白いものとか、

あっと驚くもの、

そういうものを各商店の人たちに考えていただいた、

それがよかったと思いますね。」

 

初開催となった「春の相生町100円商店街」には

およそ8000人もの人が訪れ、

商店街はにぎわいを見せていました。

相生町商店街振興会では、

今後も継続してこの取り組みを続け、

ゆくゆくは、小諸全体が一つになって100円商店街を開き、

一体となってまちを活性化させていきたいということです。