多様な障害の特性や、必要な配慮などを理解し

手助けを実践していくための、

「小諸市あいサポーター研修」が、

今月16日(土)ステラホールで開かれました。

この日の研修には、市民およそ30人が参加しました。

長野県では、障害のある人もない人も

誰もが暮らしやすい共生社会を目指して

「信州あいサポート運動」を推進しています。

「あいサポート運動」とは、

多様な障害の特性を理解し、

日常生活で障害のある人が困っているときに、

できる範囲で手助けを行う運動のことです。

この運動を実践するための「あいサポーター」制度も設けられていて、

各地で研修会も開かれています。

現在、長野県の「あいサポーター」はおよそ5万8千人。

小諸市での研修は初の開催となりました。

講師を務めたのは、

長野県障がい者支援課信州あいサポート推進員

馬場美保さんです。

馬場さんは、

「1人でも多くの人が障害について理解と配慮をもつことで、

障害のある人も行きたいところに行き、

やりたいことにチャレンジできる社会になる」などと説明し、

「毎日の生活の中で自分のできること、

そこから取り組んでみてください」と、

参加者に呼び掛けていました。

また、様々な障害について理解を深めるためのDVDを視聴しました。

この中では障害の特性や、

手助けをする際のポイントなどについて描かれ、

参加者はメモを取るなどして、熱心に学んでいきました。

研修会の最後には、日常で使う簡単な手話についても勉強し、

参加者らは講師に習って、

「おはようございます」「こんにちは」などの手話を実践していました。

「挨拶は人と人とが向かいあって、顔を合わせてお辞儀をします。

それを、人差し指と人差し指を立てて折るということで表現しています。」

この日、研修参加者には、「あいサポートバッチ」が渡されました。

このバッチを日常的に身に着けることで、

障害のある人を手助けする意思表示になり、

障害のある人が気軽に助けを求めることができるようになります。

また、小諸市では、援助や配慮を必要としている人のための

「ヘルプマーク」を去年7月から配布していて、

「ヘルプマーク」の理解の普及にも努めたいということです。

 

参加者

「今日すごく勉強になりましたので、いろんな関係するみなさん、

小諸市に住んでるみなさん、それからいろんな団体の方に、

もっとPRをしてもらいたい。

同じ人間同士として、別な者だという意識ではなく、

同じ人間同士として、もっと気楽に、

いろんな場面で接していければな、という風に思いました。」

参加者

「バリアフリーっておっしゃってましたけど、

心のバリアフリーも必要だなってすごく思います。

白いピッケルを持ち上げるとか、

サインも教えてくださったので、できればって思ってます。

難しいですけど、できるだけやりたいと思ってます。」