日中平和友好条約締結40周年と、
小諸市日中友好協会創立30周年を記念し、
先月24日(土)特別講演会が開かれました。
小諸市日中友好協会は、1889年2月に創立。
来年で30周年を迎えます。
南京大学の学生を対象にした中国藤村文学賞を設け、
文学を通じた交流を続けてきました。
ことしは、
日中平和友好条約締結40周年の記念の年であることから、
より互いの文化への理解を深める機会にしようと、
今回の特別講演会が企画されました。
挨拶に立った小諸市日中友好協会の笹本常夫会長は、
「今後も足元から日中友好活動に取り組み、交流を拡大して
アジアの繁栄と世界平和に貢献していきたい。」と述べました。
今回講師として招かれたのは、
中国の観光業界の第一人者で、
中国国家観光局・中国駐東京観光代表処の首席代表、王偉(ワン・ウエイ)さんです。
中国人が感じる日本文化の魅力について、講演しました。
日本を訪問する中国人観光客は年々増加していて、
ことしは年内に800万人を超える見込みです。
来年1月にビザ手続きが簡素化されることで
更に増加することが予測されています。
王さんは、日本と中国の風土などについて触れながら、
「日本は陰・静の文化だとすると、中国は陽・動の文化」だと説明。
住んでいるところを離れて旅行をすることで
元気になるのは、陰と陽のバランスが取れているからだとし、
「陽の文化の中国人は、日々競争のストレスがあるため、
静かで礼儀正しいおもてなしをしてくれる
陰の文化の日本に行くことで、「癒し」を得ている。」と話しました。
また、女子旅や家族旅、民泊や和服体験など、
特徴的な旅を求める人が今後増えるだろうと話しました。
訪れた人たちは今後の中国人観光客の受け入れや、
交流に向けた課題について、
王さんの話を聞きながら理解を深めていたようです。