来月6日、

市内で「KOMORO CAR nival

と題した

自動車イベントが開かれます。

このイベントでのお披露目に向け、

世界に一つしか残っていないという

車のエンジンを

再び動かそうというプロジェクトが

先月から動き出しています。

 

市内大久保で花卉栽培に取り組んでいた

柳沢農園が所有する

オート三輪「ヂャイアントAA15」。

 

昭和30年代初期に

愛知機械工業が製造していたもので、

現存するのは世界でこの1台のみとなっています。

柳澤農園では、昭和30年の中頃まで

花の運搬などに使用。

その後も、

従業員や近隣住民が街に出るときの

移動手段として、

動かなくなってからは

荷物置きとして長く活用してきました。

柳澤農園に婿入りした柳澤勝さんが

18年程前に補修し

外装はきれいに直してありますが、

エンジンはかからない状態で

長く軒先に置かれていました。

この車の存在を知った車好きの有志が、

来月6日に行われる自動車イベント

「KOMORO CAR nival」の

見所の一つとして、

再びエンジンがかかるか挑戦するという企画を

柳澤さんに提案。

今回のプロジェクトが始動しました。

 

柳澤勝さん

「エンジンとか直してもらって、

エンジンかかるようにしてもらって、

復元して動くようになればいいと思いますね。

 

車が動いていた当時を知る

勝さんの義理の母、柳澤アキ子さんは、

かつての思い出について次のように話します。

 

柳澤アキ子さん

「ここで働いていた人たちが

街に行くときは乗せて行ったり、

近所の子どもたちが乗ったり、

ちょっと夜は映画を見に行くって、

すっと乗ったり、そんなことを思い出しますね。

修理ができたら世界に一台しかないようなことを、

聞いていますけど、

そんな風にできるのかなって心配しています。

昔の様子を再現できたらな

なんて思いますね。」

 

車の整備を担当するのは、

市内柏木下の「エフサービス」です。

工場長の古越浩幸さんにとっても

これだけ古い車を直すのは

初めての挑戦となります。

 

エフサービス古越さん

「見たこともないので、

初めて見た車なので緊張しますね。

プレッシャーはありますけど、頑張ります。」

 

果たしてエンジンは再び動くのか。

整備後の「ヂャイアントAA15」は

来月6日(土)に行われる

「KOMORO CAR nival」でお披露目される予定です。