先月30日に3年2ヵ月ぶりに

噴火警戒レベルが

2から1に引き下げられた浅間山。

今月7日(金)には、

記念登山が行われ、

参加者たちが

前掛山山頂までの登山を

楽しみました。

 

この記念登山は、

こもろ観光局と浅間高峰観光協議会が

浅間山の噴火警戒レベル引き下げについて

多くの人に知ってもらいたいと企画したものです。

登山愛好家や市内の観光関係者、

浅間山麓自然学校の関係者など

およそ30人が参加しました。

 

参加者

「やっとレベル1になって、

もういっときも早く前掛山まで

登らなきゃいけないということで参加しました。

今まで黒斑は登れていましたけど、

やっぱ浅間山の手前、

前掛山までっていうのはやっぱり、

浅間山の一番近い所ですから、

やっとって感じです。」

 

浅間山麓国際自然学校関係者

「私もここに来て初めて前掛山に登りますので、

非常に楽しみに待ち焦がれておりました。

やはり観測されている火山ということで、

実際に溶岩をみながら登れる山だな

という認識はあるので、

そういった火山の学習にもなる山だな

と思っているので、

そういった所を見ながら

登れればと思っています。

浅間山の魅力、高峰高原の魅力を

お客さんに味わってもらえればという思いですね。」

 

先月30日に、火口周辺警報が解除され、

噴火警戒レベルが2の「火口周辺規制」から、

レベル1の「活火山であることに留意」に

引き下げられた浅間山。

 

これまで火口周辺2キロメートル以内への

立ち入り規制が敷かれていましたが、

今回の噴火警戒レベルの引き下げにより

およそ3年2ヵ月ぶりに

火口からおよそ500メートルの

前掛山登山が可能となっています。

登山客のピークを迎える秋の行楽シーズンを前に、

今回のレベル引き下げについて

市内で観光業を営む人たちは―

 

山﨑さん

「山の登山の目的のお客さんが

一気に増えているというところになっています。こ

れから先、紅葉の時期になったりすると、

もうちょっとお客さんが入ってくるのかなと、

だいぶ登山のお客さんが多くなって来たって感じです。

これから紅葉とか始まって、

浅間山に登るには絶好の季節になってきます。

その時期にあわせてレベル1ということで、

前掛山まで登れるようになりましたので、

とっても喜ばしいというところです。

小諸は浅間山に登れるというのが、

とっても大きな財産ですので、

たくさんの方に来てもらいたいと思います。」

 

山﨑さんによると、火山館コースだけでも、

警戒レベルが2だった先月は、登山客が

土日でも1日およそ50人、平日は一桁台だったのに対し、

警戒レベルが1に引き下げられてから一週間で

すでに300人以上が訪れているということで、

その反響の大きさが伺えます。

 

こうした状況を受け、こもろ観光局では

前掛山までの登山ツアープログラムの企画や

前掛山山頂にあるポールの前で撮った写真を入れた

「浅間山登頂証明書」の発行など、

浅間山をPRする観光商品について

これまで以上に力を入れていくとしています。

秋の行楽シーズンを前に、

今回のレベル引き下げが、

市内観光業の追い風となりそうです。