放送法第6条の規定に基づき、放送番組の適正を図るため、会社の施設区域内に住所を有する学識経験者の方々に審議委員を委嘱し、審議会を開催して自主放送番組についてご審議いただきました。

 

 

【日時】 平成28年2月25日 木曜日 13時30分~

【場所】 コミュニティーテレビこもろ西館 2階会議室

【出席者】

番組審議委員 甘利庸子(会社経営)

 

大塚禎三(歯科医師)

 

小西 健喜(元小諸市総務部長)

 

清水隆利(飲食店経営)

 

高橋寿夫(小諸商工会議所専務)

 

柳沢乃ぶ子(小諸市議会議員)

※50音順

 

放送事業者: 伊藤光春(代表取締役)
荻原守 (専務取締役)
後藤理恵(報道制作部課長)
佐藤喜春(報道制作部係長)
井部美幸(報道制作部)

 

【次第】

  1. 開会
  2. あいさつ 専務取締役 荻原 守
  3. 議事
  • 前回の審議会後の取組み等について
  • 第4回ヒストリーアワード 準グランプリ受賞について

(表彰式の一部・ヒストリーチャンネルによる見どころ紹介VTR視聴)

  • CTKの番組に対するご意見・ご感想・提言

 

  1. 次回開催について
  2. 閉会

 

3,議事

  • 前回の審議会後の取り組みについて
後藤 ・  前回の審議会後、開局25周年戦後70年特別番組「青春の遺書」後編~陸軍特攻隊員渡辺静の生涯野球への思いを胸に~について、CSのヒストリーチャンネル主催の第4回ヒストリーアワードに応募した。準グランプリに選んでいただき2月にステラホールで表彰式が行われた。

 

・  依頼のDVDが完成。観光ガイド協会20周年の記念事業ということで、ガイド協会でガイド教本を作られたとの合わせて、弊社でDVD化しました。市内の小中学校と高校に配っていただいている。小諸城址懐古園と北国街道をご案内する場合に活用してもらいたくまとめてある。

 

・  市制60周年の記念事業で60年の歩みとしてDVDにまとめ、60周年の式典の模様と合わせて放送させていただいた。

 

・  小西委員から地域のお宝について番組としてまとめたらどうかというご意見をいただいた。12月に基本構想検討市民会議が行われた際に市内10地区の魅力・お宝についてまとめたVTRを作り放映させていただいた。

 

・  その他、坂の上小学校と滑川市田中小学校交流40周年の特番を放送したのと、まちづくり活動を行った長野県建築士会佐久支部の取り組みを8ヶ月間追い、その皆さんが全国1位になり、特番として放送させていただいた。

 

・  4月に市長選挙があるので、候補者のインタビューの放送も含めて告示の期間中、事前放送に力を入れていきたい。前回もやったが電話によるアンケートと出口調査も行い、選挙当日には社員総力をあげて開票速報を生放送、生中継で行っていきたい。

 

・  議会放送について今まで通りの録画放送という形で進めさせていただく。

 

佐藤

 

・  庁舎が新しくなったので、今回はリモコンを操作しながら撮影をする方式を進め、昨日から3月議会の初日を放送させていただいている。ハイビジョンになり、他の番組とクオリティを合わせることができたし、中身自体も改良している。

 

後藤

 

・  今録画放送ではありますが、弊社で収録した議会の模様は市役所内のモニターではリアルタイムでご覧いただけるようになった。一番は傍聴席に来ていただくのが一番だと思いますが市役所に来庁された方が待合の間テレビのモニターで議会の一般質問の様子をご覧いただけるようにもなった。

 

報告後の意見

 

小西委員 議会のテレビ中継はどこで見られるのか。

 

後藤 市役所内のモニターの9chで見られる。ステラホールのロビーのところも。

 

佐藤 今後図書館側にも伸ばしていきたいという要望を伺っている。市役所1階は待合の場所にお客様向けのテレビが置いてあって、そこでも同じ経路で放送している。

 

高橋委員 中継ができるようになったのですか?

 

佐藤 庁舎内だけ中継が見られるようになった。

 

柳沢委員  

先ほど依頼DVDの紹介で、子どもさんがガイドできるように考えているという話がありましたが。

 

後藤 ガイド協会さんの方で、子どもガイドを育成していきたいという思いもあった。

 

佐藤 ガイド協会では皆が同じようにガイドできるように統一をはかろうと。それに合わせて、せっかく作るのだったら学校にお渡しして色々学んでいただくということになった。
清水委員 飲食店の立場からしたら、観光客の方が食事に来た時に「明日どこに行こう」という話になるので、案内ができたらと思う。スタッフはお客さんと一番近くなれる距離にいるので。これから参考に見てみたい。

 

荻原 このDVDは委託を受けて制作したという立場なので、帰属はガイド協会。今おっしゃったことは観光協会さんとしての使い方としても有意義だと思う。

 

 

柳沢委員 つなげていくという意味においては子どもガイドはいいことだなと思う。千曲小のお子さんの小室節も取材していただけるといい。

 

大塚委員 子ども達に教本として残してあげるのはいい取り組み。社会学習にもつながっていくと思う。

 

清水委員 小学生も大事だし、東京や県外から帰っていた若者たちが地元のことを知ろうとする意識が高まっている。次支えていく世代なのでそこを知ってもらえたら。

 

 

甘利委員

 

例えば子どもさんがガイドをやっている様子を番組で放送すれば、IターンUターンで帰ってきた人たちも、その番組を見るとガイドを受けているような感じになり小諸のこともよくわかるのでは。DVDをそのまま見ても観光ガイドのために作っているものだから、そこを番組としてアレンジしたら、すごくいい番組になりそう。小学生が千曲川旅情の歌を最後まで音読するというのも最後まで聞いてみたい。

 

 

 

 

 

  • 第4回ヒストリーアワード準グランプリ受賞について

表彰式の一部・ヒストリーチャンネルによる見どころ紹介VTR視聴

 

後藤 先ほどもお話させていただいたヒストリーアワードの準グランプリの表彰式の模様と、2月21日のヒストリーチャンネルで見どころ紹介として放送されたものを繋ぎましたのでご覧下さい。

―――――――――――――――番組終了後――――――――――――――――――――

後藤 開局25年の中でこういうコンテストというものは全く応募したこともなく、ヒストリーチャンネルでコンテストがあるから「青春の遺書」を送ってみたらどうかと言われ、出したところ、このような賞をいただけた。本当に感謝しております。

 

柳沢委員 第4回で受賞されたのも素晴らしいと思う。渡辺静さんという題材を選ばれたきっかけというのは何だったんですか。

 

後藤 元々は伊藤社長のプロデュース。特攻隊で散っていった若者たちの思いに迫りたいというところから番組はスタートした。知覧、万世、など鹿児島の特攻の資料館に行き、そこで渡辺静さんの遺品を見た。元々カメラマンの小諸商業高校出身の小林康幸が先輩から渡辺さんの話を聞いていてもし、戦後70年の節目で渡辺さんのことも取り上げることができるならやりたいという思いを前々から聞いていたが、何も手がかりがなかった。知覧で遺品やバッドを見たのでこれをもとに、1本は特攻隊の全体の番組を作って、もう一本は渡辺青年に迫ったものを作ろうということになった。手がかりもない中、先ほど映像の中でご挨拶されていたご遺族で読売新聞元記者の方が書かれた本が残っていたのでそれを元に生家である望月の方に足を運んでご遺族の方と奇跡的に出会うことができ、作ることができた。

 

高橋委員 渡辺さんはNHKでも取り上げられましたよね。

 

後藤 ちょうど去年甲子園100年の節目だったのでNHKでも取り上げられていた。

 

柳沢委員 今後もこのような番組を作っていく気持ちはありますか。

 

後藤 小諸に眠る歴史がたくさんあると思うので、そういうものを掘り下げて番組を作って、機会があれば応募してみたいと思う。ヒストリーアワードだけではなくて、違ったジャンルの番組も皆で力を合わせて日々の業務と並行しながらチャレンジしていきたい。スタッフの士気も高まるし小諸の皆さんにも信頼できる放送局としてやっていくことができるかと思う。

 

甘利委員 企画は後藤さんですか。

 

後藤 構成の台本の部分はそうです。でも編集やカメラの力が大きいので、作った構成を元にいかに料理して見せるかというところでは本当に一緒に制作した掛川の驚異的なスピードと感覚もあるし、渡辺さんを見つけてくれた小林の思いもある。みんながいなければできなかった。

 

柳沢委員 賞をいただくというのは、応募33局から55作品あり、その中から選ばれるのはすごいと思う。

 

 

大塚委員

前回の審議会で見せてもらって、受賞の報告はその後でしたよね。クオリティの高さからしたらグランプリでもおかしくないくらいいい番組。

 

甘利委員 すごいと思った。普段の放送をやっているにも関わらず、その傍らできちんと貫いて作っていくのが大事なのだと思う。これからも頑張っていってもらいたい。

 

大塚委員 歴史的なものだけでなく、最近ドローンで撮影した風景を出しているが、地域の観光源も映像の方にこだわって、アピールしていってもいいと思う。

 

 

 

  • CTKの番組に対するご意見・ご感想・提言 
大塚委員 番組に対してではないのですが、私がライオンズをやっており、今年高校生の軽音祭の際にCTKに大変お世話になり、私は献眼献血を担当しているのですが、デモンストレーションを作っていただいた。これが功を奏して登録者が増えた。普段のニュースソースだけではなくて、そういうことも協力いただいているのは大変ありがたい。若い人達が嬉々として熱をもってやっているイベントだったので、番組みたいにやってもらうと高校生のモチベーションも上がる。

 

後藤 軽音祭も放送させていただいたのですが、ああいうものも番組として放送すると若い方たちにも見ていただけるのかなと思った。

 

柳沢委員 学校で総合学習という学習の時間がある。私も最近芦原中学校へ行った。そこで小諸市の歴史を取り上げていて、歴史、千曲川、もう1クラスが懐古園の石垣をみんなで描いて貼ってあった。小諸市のことをこれだけ取り上げて学習していることを思い、取り上げていただければいいなと思う。

 

後藤 学校にこちらからもアプローチをして児童生徒の普段の取り組みにもスポットを当てていなかないといけないと常日頃から感じていたので取り組んでいきたい。

 

荻原 子ども達を対象にした番組については、年度当初に校長会におじゃまして年度の子ども達の活動についての取材をさせてほしいというお願いをしている。先生方も子ども達が画面に映ることに対してすごくぴりぴりしている。たまにイレギュラー的にイベントがあって、先生達も子ども達の活動を広めたいと思っていらっしゃると思うが、親御さんからクレームがあったりした時にどうするのかというのが先にたってしまう。

 

後藤 以前はそこまでシビアではなかったというものあって、私が入社した頃は16、7年前になりますが、その頃は学校側からこういう取り組みがあるから取材に来てもらえないかというのが多かったように思う。ある時期から私達からお願いに行ってもイベントぐらいしか取材させていただけなかったり。視聴者の方からしたら日頃の活動の様子も興味あると思う。

 

 

清水委員 真田丸に関してこれから予定していることはありますか。あと、SNSについてですが、今YouTubeで放送されていて驚異的なアクセス数がある「小諸で何する」には関わっているのですか。あのやり方はすごく上手で。僕も一回出たのですが、導入の仕方が上手だなと映像の撮り方と。CTKが一緒にやっているのかなと思った。

 

後藤  そちらには関わっていないですが、移住定住のインタビュー動画は作らせていただいた。

 

清水委員 SNSを通じて見ている方が多くシェアの仕方が上手だと思った。CTKのYouTubeのアクセス数はどの位ですか。

 

後藤 アクセス数は、調べて見ないとわからないのです。

 

清水委員  例えば取材しているところとかがわかればもう少し近くに感じるのではないかと思う。SNSを通じて動画の配信や、こういう取材していますという、感じをあげたら、共感して応援したくなる。

 

大塚委員 真田丸で小諸出ていましたね。人に行き会うと「出たね」という話をした。便乗ではないですがそういうところも面白いかもしれない。

 

 

 

 

 

 

  • 次回開催について

例年通り9月末を予定。

 

  • 閉会

伊藤社長より挨拶

お忙しい中貴重なご意見いただきましてありがとうございました。先ほどのお話の中で、SNSの活用、小諸の歴史、今若い方ほとんど知らないと思いますが諸には古墳群があって勾玉などが出土している。丸山の上の方には縄文の史跡が、今田んぼの下に埋まっているが、土器が出てくる場所がある。小諸の歴史といっても縄文、弥生から映像を交えた番組づくりも記憶が薄れないうちに必要かと思う。それも取り組んでまいりたい。名所旧跡につきましても絡めてやっていければと考えている。一番近々の話題としては、皆さんご承知の通り、小諸市市長選挙があります。これにつきましては厳正中立な形での報道をしていきたい。人を育てたり、事を育てていくということをして行かない限りは小諸この先明るい未来はないと考えている。その辺に人づくり物づくり事づくりということをいかにして育てていくかということをテーマにした報道番組を作りたい。貧困児童の問題、小諸も表には出ないが結構の数の人がいるという中で、一行政が主体とか、民間事業者が主体とかではなく、市民全体が手を取り合って子ども達に手を差し伸べていく環境づくりをしていかなければいけない。すでに指示は出しましたが、先進地事例を2、3カ所まわって特別番組を作って、そういう気運を盛り上げて行きたい。また皆さんのご意見やご協力をお願いしたいと思いますが今度ともよろしくお願い致します。

 

 

1時間30分にわたり審議していただき15時に閉会。