御影にある金井木工代表の

金井東海栄さんが、

6月27日から3日間に渡って長野市のビックハットで行われた

「第48回全国建具作品審査会」に作品を出品し、

長野県知事賞を受賞しました。

御影で建具店「金井木工」を営む

金井東海栄(かない・とみえ)さん。

建具職人歴50年以上のベテランです。

6月27日から3日間に渡り、長野市で開かれた

「第48回全国建具作品審査会」に、

自身が手掛けた建具作品を出品。

見事「長野県知事賞」を受賞しました。

金井さんは、

同じく長野県を会場に開かれた第14回大会でも

県知事賞を受賞しており、

34年ぶりに出品した今回、再び同じ賞に輝きました。

県知事賞を受賞したのは、

「風の抜け道」と題された作品です。

夏になり後ろの障子を外すと

涼しげになるよう工夫されています。

一番特徴的なのは表の部分。

釘を使わず木を組みつける技術である「組子」は、

通常枠の中に用いるものですが、

金井さんは、「シノジ」と呼ばれる材木を、

あらかじめ曲線をつけて加工して組み込みました。

枠の外に出した斬新なデザインとなっています。

その他、中の部分には、「しし組」と呼ばれる

伝統の細かい組子を用いて、

曲線部分との変化を持たせました。

制作期間は1か月。

仕事を終えた後、深夜まで作業を続けながら

仕上げた力作です。

職人として50年以上を積み重ねてきた金井さん。

ベテランになってもなお努力し続ける姿勢を

忘れることはありません。

34年ぶりの受賞となった今回。

金井さんの建具職人としての挑戦はこれからも続きます。