小諸高原美術館・白鳥映雪館では、4月27日(土)から6月16日までの日程で日展に所属する

長野県内在住の作家や小諸出身の作家たちによる「長野県在住日展作家展」が開かれています。

 

この展覧会は、小諸市出身の日本画家故・白鳥映雪画伯が多くの人たちに第一線で活躍している

作家たちの美術作品に触れてもらうことで心を豊かにしてもらいたいとの思いから企画されたものです。

14回目を迎えた今回は日展に出品された20人の作家たちの作品、およそ40点が展示されています。

小諸市からは4人の作家たちが出品しました。

そのうち、渡辺幸子さんが手がけた「天池(あめいけ)」と言う日本画作品は、

人間も植物も、天の恵みや地の恵みを受けて、生命を次世代に繋げていくという

「再生」をテーマに描かれています。

中間色を使うことで、優しい印象の作品に仕上がっています。

同じく小諸市の政所新二(まんどころ しんじ)さんの「風生」という工芸作品は、

一つの木から削って仕上げる「削り出し」という技法を使って作られています。

この作品では、2つの風が交わって、新しい風が生まれるという様子が表現されています。

この他、小諸市からは洋画部門で濱本久雄さんの作品が。

書道部門で虎井暁鐘(とらい ぎょうしょう)の作品が展示されています。

また、会場には佐久市近代美術館から借り受けた人気作家たちの作品なども展示され、

個性豊かな作品展となりました。