30日(水)、小諸商工会議所では創立100周年記念事業の一環として

野岸小学校の施設見学会を行いました。

 

今年創立100周年を迎える小諸商工会議所では次世代を担う子どもたちの成長を見守り、

育成していくことを大きな柱に据え100周年の記念事業を計画しています。

今回の見学会は、子どもたちが普段どのような学校生活を送っているのか現状を知るため

記念事業の一環として行われたもので小諸商工会議所の関係者らおよそ30人が参加しました。

見学会の会場となった野岸小学校は、市内の小、中学校8校の中で校舎の老朽化が著しく、

小諸市の改修計画でも優先度が高い学校の一つです。

参加した人たちは、樫山則人(かしやまのりと)教頭の案内の下

校内の修繕が必要な箇所を見てまわりました。

はじめに見学したのは、既に小諸市の改修計画で工事が決まっている南校舎のトイレです。

ここでは悪臭や、床の汚れが落ちないことが問題とされています。

一方、今後の要望事項として給食室では、水道のレバーの修繕を図ることや

塗装部分が剥げて落ちている階段の下の修繕、それに、天井にある布が数箇所剥げて

垂れ下がってきている体育館の老朽化など、修繕の必要な場所についての説明が行われました。

参加者らは改修の必要性について理解を深めていました。

施設の見学を終えると、給食の試食会が行われました。

自校給食を行っている小諸市では、食材も地元で採れたものを使用し、地産地消を心がけています。

この日の献立は、大根のスープ、えびチリソース煮、それに、

きゅうりなどの地元野菜を使用したしゃきしゃきサラダとごはんです。

参加した人たちは、温かい状態で食べられる自校給食のありがたみを実感するように

じっくりと味わっていました。

午後には、子どもたちによる合唱と管楽演奏行われました。

参加した人たちは子どもたちの伸びやかな歌声や演奏を楽しそうな様子で聞いていました。

子どもたちが活き活きと演奏する一方で、東海バンドフェスティバルで入賞するなどの実力を誇る

管楽部では教育費が少なく、買い揃えられないことから音がいつ出なくなるかわからない楽器を

使用しているという現状も報告されています。

参加者らは、実際に楽器に触るなどしてその深刻さを実感しているようでした。

見学を一通り終えると最後に、参加者らによる意見交換が行われました。

その中で参加者からは「給食だけでもきちんとバランスよく栄養のとれた食事をしてもらいたいので

今後も自校給食を続けて欲しい。」「挨拶も自主的で、子どもの可能性を感じた」といった意見など

子どもたちによりよい学校生活を送ってもらいたいという声が多くあがっていました。

今回の見学会を終えて、創立100周年記念特別委員会では、

子どもたちの学ぶ環境の改善を緊急の課題として、市民、地域、経済界に何ができるのか

検討していきたいとしています。

また、小諸商工会議所では、記念事業の一環として

8月17日に小・中学生に向けたJAXAの講演会の開催や「小諸が輝いていた昭和・大正・明治」の

写真集も発刊する予定です。