今月28日から来月28日までの日程で、

古城にある中棚荘の別邸・はりこし亭では毎年恒例のつるし雛展が開かれています。

 

このつるし雛展は、訪れた人たちに桃の節句の雰囲気を楽しんでもらおうと

毎年この時期に行われているものです。

4年目となった今年は、佐久市の「花あそび流つるし雛教室」に通う生徒らが

古い着物をリメイクして作った作品22連が飾られました。

 

つるし雛は一般に、女の子が初節句を迎える時に成長や幸せを願って親族などから贈られるものです。

花あそび流では、女の子向けの華やかなつるし雛とともに、

落ち着いた色の男の子向けのものも製作していて、

会場では、こいのぼりなど端午の節句をモチーフにした雛も数多く見受けられます。

一つの連に吊るされる雛の数は51個。

これは、人生50年と言われた時代に少しでも長生きをしてほしいと願った親心を表現しています。

飾られている雛の種類は100種類を超え、縁起物のほかに、「早く歩けるようになるように」と

草履が吊るされるなど、一つ一つの雛に子どもの幸せを願う気持ちが込められています。

また今年は初めて、おせち料理や和菓子などをモチーフにしたちりめん作品が展示されました。

細かな部分まで丁寧につくりこまれたちりめん作品は、つるし雛とともに会場を鮮やかに彩っています。

 

花あそび流つるし雛展は、中棚荘別邸・はりこし亭を会場に来月28日(木)まで開かれています。