1月27日は、小諸に縁のある明治の童謡詩人「野口雨情」の命日です。

この命日を前に、25日(金)には、菱野温泉 常盤館で、「雨情忌」が執り行われました。

 

野口雨情は、現在の北茨城市出身で、「しゃぼん玉」や「青い目の人形」などの作詞を手がけた

明治時代の童謡詩人です。

かつて、小諸の菱野温泉を訪れたこともあり、「小諸小唄」や「菱野小唄」などの作品も残しています。

菱野温泉常盤館入り口などには、菱野小唄の詩の一節を彫った石碑が建てられ、

雨情ゆかりの地であることを伝えています。

雨情忌は、市民有志で作る「小諸野口雨情会」が、

雨情の功績を称えて平成3年から毎年行っているものです。

23回目の開催となった今年は、小諸野口雨情会の会員や、小諸童謡唱歌を歌う会の会員など、

およそ50人が集まりました。

献辞に立った雨情会事務局の花岡隆さんは、

「小諸野口雨情会」の第2代会長を務めていた土屋正衛会長が14年前の雨情忌で読んだ献辞を

改めて代読し、野口雨情と共に、今年7回忌となる土屋元会長を偲んでいました。

 また、代表の会員らが雨情の写真が飾られた祭壇に献花を手向け、献句行った後、

「小諸童謡・唱歌をうたう会」のメンバーがステージに立ち、島崎藤村の楽曲や、

会員の1人で、福島英雄さんが手がけた会歌(かいか)「童謡恋歌」を歌いました。

また、野口雨情が手がけた「七つの子」を伸びやかに歌いあげ、

訪れた人たちを雨情の世界に引き込んでいました。

後半には、会員の1人神津勇さんのフルートに合わせ、雨情の代表作「赤い靴」や「青い目の人形」などを

集まった人たち全員で歌い、雨情の功績を偲んでいる様子でした。