16日(水)市議会総務文教委員会と、教育委員会との意見交換会が、

ベルウィンこもろを会場に開かれました。

 16日の意見交換会には、市議会総務文教委員会委員7人と、教育委員会委員5人を始め、

教育委員会事務局の係長以上の職員など、あわせて21人が出席しました。

この意見交換会は、いじめや不登校の問題が全国的に深刻化する中、

議会と教育委員会の連携を密にし、風通しを良くすることで、現状を把握し、

問題の解決に繋げていこうと総務文教委員会からの提案で、今回初めて開かれたものです。

「いじめ」と「不登校」をテーマに自由討論の形で意見交換が行われ、

議員、教育委員それぞれが、日頃感じていることなどを述べ合いました。

小諸市教育委員会の調べによると、

平成23年度の小諸市の小中学生の不登校生徒はあわせて51人で、

過去10年間で見ると、小学生はほぼ横ばい。

中学生はその年によって違いはありますが、平成23年度が最も多く42人となっています。

しかし、ここには、中間教室や保健室登校の生徒は含まれていません。

議員側からは、「実態が掴みづらい部分があるのではないか。」

「学校によっていじめや不登校の認識に温度差があるのではないか。」などと言った声や、

教師の資質について問題視する声などが挙がりました。

これに対し、栁沢教育長は、「今の教職員は大変優秀だが、多様な体験をしていない人が多く、

子どもたちの投げかけや悩みに対応できなくなっている。」と、現代の教育現場の抱える問題点を指摘し、

いじめの解決に向けては、「教師が中に入っていって察知することが大切。

トラブルをみんなで解決する学習をしていかなくてはならない。」と述べました。

また、高地教育委員長は、

「教師は「人間理解力」が大事。いじめられている子どもは自分から発信できない。

大人が発見しなければならない。」と話しました。

更に高地委員長は、「いじめを当事者の問題として始末してはいけない。

トラブルを受けた際にどうやって教材化していくか。クラスの子どもたちの育てる力に変えていくかが、

早期解決に繋がっていく。」と述べていました。

この日はその他の委員らも、学校と地域の連携や、現場を把握することの大切さなどについて、

教育委員としての考えを述べ、議員らと課題の共有を図っていました。

市議会総務文教委員会の小林重太郎委員長は、今後も意見交換会を継続して行い、

現場にしっかりと伝えていく仕組みを整えていきたいとしています。