7日(月)、御影区では、県の無形民俗文化財に指定されている「御影道祖神祭」が行われました。

祭の開催に向け、御影区では、区民一丸となっておよそ2か月間かけて準備を進めてきました。

祭を直前に控えた2日(水)には、祭の協賛金を集めるため、子どもたちが区内で獅子舞を行いました。

御影区では、毎年1月2日に獅子舞を行っています。

今年は、小学1年生から6年生の児童およそ50人が、上宿と下宿に分かれて、区内の家庭を訪れました。

このうち、下宿は世帯数が多いことから、二手に分かれて回りました。

この日のために練習をしてきた子どもたち。

獅子舞とともに、下宿に伝わる伝統の唄を元気よく披露していました。

一方、上宿の獅子舞には23人の子どもたちが参加し、交代で獅子に入って舞い手を担当しました。

また下宿とは異なる伝統の数え歌を大きな声で歌い、行事を盛り上げていました。

子どもたちが訪れた家の区民からは応援の言葉とともにご祝儀が寄せられ、

その一部が道祖神祭の運営費に充てられました。

獅子舞の5日後となった7日(月)、道祖神祭本番には、

祭を一目見ようと市内外から多くの人が集まりました。

この祭は、地域を守る道祖神を祀り、家内安全や五穀豊穣、

子孫繁栄などを願って行われているものです。

江戸時代から300年以上続く伝統行事で、平成7年には県の無形民俗文化財に指定されています。

祭の最大の見せ場は、総重量1トンの山車のぶつけ合いです。

今年も、区内に住む高学年の子どもたちを乗せた山車を大人たちが引き回し、

激しいぶつけ合いが何度も行われました。

最初は緊張の面持ちを浮かべていた子どもたちも山車の動きに次第に慣れていった様子で、

ぶつけ合いのスピード感や衝撃を楽しんでいました。

何度も繰り返される迫力ある山車のぶつけ合いに観客からは大きな歓声が上がっていました。