21日(金)、市町区公民館で、クリスマス会が開かれました。

 

市町区では、普段外出する機会の少ないお年寄りに、外に出る機会を持ってもらうと共に、

区民同士の交流を深めようと、区内の女性ボランティアらを中心に、

年に7回ふれあい給食会を開いています。

 6回目の今回は、クリスマスが近いということで、クリスマス会という形で開かれ、

75歳以上のお年寄りと、65歳以上のひとり暮らしの区民およそ30人が参加しました。

 始めに参加した人たちは、ボランティアの女性たちの指導の下、「ふるさと」や「丘を越えて」など、

馴染みの歌をいきいきと歌ったほか、童謡「富士山」の歌に合わせて、

手のひらをグーパーと交互に開く体操も行いました。

 歌を歌いながらの運動に悪戦苦闘する人の姿も見られましたが、皆、楽しそうに過ごしていました。

 続いて、日用雑貨などの景品が当たるビンゴゲームが行われました。

 参加した人たちは、数字が読み上げられるたびに、一喜一憂し、会場は大いに盛り上がっていました。

 ビンゴゲームが終わると、毎年市内で「朗読会」を開くなど幅広く活動している、

区内在住の中村峻司(なかむらしゅんじ)さんが、朗読を披露しました。

今回披露されたのは、芥川龍之介原作の「蜘蛛の糸」です。

中村さんは、お釈迦様と、大泥棒のカンダタの声色を変え、

感情を込めた語り口で、物語りの世界観を表現していました。

参加した人たちは、目を閉じて聞き入り、中村さんの朗読の世界に引き込まれている様子でした。