小諸市内にある避難所や公共施設の位置など、災害時や緊急時に必要な情報を発信するため、
市や気象庁などでつくる協議会がスマートフォン向けのアプリケーション「ほっとこもろ」を開発し、
今月10日からサービスを開始しています。
このサービスは、近年 急速に普及しているスマートフォン向けに開発されたもので、
スマートフォンからアプリケーションをダウンロードすることで情報が受け取れるようになっています。
アプリケーション「ほっとこもろ」には、「暮らし」「観光」「あんぜん・あんしん」「浅間山」の4つのメニューがあり、
災害時以外にも日常的に使える情報が数多く発信されています。
メニューを選んでタップすると、選んだメニューに関連する施設が地図画面上に表示され、
施設の営業時間や連絡先などを調べることができます。
「あんぜん・あんしん」を選ぶと、画面上には、自動体外式除細動器「AED」の設置場所がハートマークで表示され、
AEDがどこにあるのかが一目でわかる仕組みになっています。
また、「観光」を選ぶと、市内の飲食店の情報や小諸市が舞台となったテレビアニメ「あの夏で待ってる」に
登場する場所の紹介なども見ることができます。
人工衛星を利用して自分がいる場所を即位するシステム「GPS」を活用することで、
今自分がいる場所から目的地への行き方も調べることができ、
スマートフォンひとつでスムーズに目的の場所まで到着することができそうです。
その他にも、街並みにスマートフォンをかざすと画面上に施設の名前や施設までの距離が表示されるサービスなどもあり、
幅広い活用が期待されています。
小諸市では、浅間山の火山活動に対する防災と避難情報が不足していた東日本大震災を教訓に、
近年多くの市民に普及しているスマートフォンを使ったサービスを提供することで
万一の災害時にも正しい情報をいち早く市民に発信していきたい考えです。
また、防災にかかわる情報だけではなく、商業施設や病院など、暮らしに密接に関わる情報も発信することで、
市民には日常的にアプリケーションの操作に慣れてもらい、非常時に役立ててもらいたいとしています。
なお、現在このサービスはアンドロイド向けのみとなっており、
i Phone(アイフォン)向けのサービスは、今年度内の供用開始を目指しているということです。