新図書館の建設に向けて、現在の小諸図書館が解体されることから、
市が所有する大手の泉万跡地に建設工事が行われていた臨時図書館が、9日(日)に開館となりました。
10月15日に小諸図書館が閉館となって以降、およそ2ヶ月での図書館業務再開となりました。
9日は午前9時から、臨時図書館前で開館式が行われ、市や教育委員会の関係者を始め、
市民で作る図書館協議会の委員など、およそ40人が集まりました。
挨拶に立った栁沢教育長は、「今まで以上の図書館サービスを充実させていきたい。」と述べた上で、
「臨時図書館は、新図書館へ向けてのスキルアップを図る場所。夢が語れるような図書館にしていきたい。」と
今後の展望を話しました。
また、栁田市長は、「まちづくり、人づくりにおける図書館の果たす役割は非常に大きい。」と話し、
新図書館建設に向けては、「50年、100年先に、図書館から新しい文化を発信できるような
素晴らしい施設となるよう最大限の努力をしていく。」と述べていました。
この後、市長や教育長を始め、来賓として訪れていた、山岸県議会議員や別府議長ら関係者8人による
テープカットが行われ、臨時図書館が開館となりました。
およそ2ヶ月の間、図書館業務が休止となっていたこともあり、この日を待ちわびていた市民らが開館と同時に訪れ、
館内を回りながら、お目当ての本を探したり、読書スペースでゆっくり本を読むなど、思い思いに過ごしていました。
臨時図書館は、昭和37年に建てられた現在の図書館が、老朽化が著しく、
市民会館の解体や商工会議所会館の新築工事などで、市民が快適に利用できなくなることから、
市が所有する大手の泉万跡地に、建設が行われていたものです。
今年3月から工事が始まり、市長選後に一時中断していましたが、7月に再開。
今年10月に完成しました。
総事業費はおよそ4000万円です。
延べ床面積は、およそ480平方メートルで、小諸図書館で所有していた蔵書およそ15万冊のうち、
およそ6万4千冊が入っています。
そのうち、開架図書はこれまで同様のおよそ5万2000冊としました。
土足で入ることが出来るバリアフリーの施設とし、ワンフロアに児童書から一般書籍までを配置してあります。
一部カーペットを敷いて児童書の読み聞かせのコーナーも設けられました。
また、奥には読書スペースの他、
壁に向かって学習することができる10席分のパーソナルスペースも設けられました。
パーソナルスペースでは持ち込みによるパソコンの使用も、可能となっています。
新図書館は新庁舎と合わせて、平成26年度中の完成を目指していて、それまでの間およそ2年間は、
この臨時図書館で、図書館業務が運営されることになります。
なお、開館したばかりの臨時図書館には、オープン記念として、
年代別のオススメの本をポップなど駆使して紹介するコーナーも設けられました。
このコーナーには、図書館を利用する高校生も参加しています。
最も読みたい本の1位に輝いた本のポップの作成者には、「すみれちゃん大賞」として、
22日(土)に旧図書館で行われる小諸図書館さよならフェスタのメインイベントの開会式で
表彰が行われることになっています。
2ヶ月の移行期間を経て、臨時図書館が開館となりました。
バリアフリーの施設となった臨時図書館は、トイレも多目的トイレとなり、
乳幼児を連れた方や障がいがある方も利用できるようになっているということです。
また駐車場は12台分ほど確保されています。