小諸市では、安全・安心なまちづくりを進める自治体の世界認証
「セーフコミュニティ」の活動を進めるため、
一昨年から「小諸市セーフコミュニティ推進協議会」を立ち上げ、
事件や交通事故などを未然に防ぐために、
各団体が連携してさまざまな取り組みを進めてきました。

今年5月には、二年間の活動実績について、
海外のセーフコミュニティ認証審査員である専門家らを招いての、
現地審査が行われ、6月には、小諸市のセーフコミュニティ認証取得が内定。

一昨日12月1日には、小諸市のセーフコミュニティ認証式典が、
小諸グランドキャッスルホテルで行われました。

この日の式典には、WHOセーフコミュニティ認証センター代表の、
レイフ・スヴァンストロームさんを始め、アジア地域のセーフコミュニティ関係者や、
小諸市のセーフコミュニティ推進協議会の委員などおよそ200人が集まりました。

はじめに、坂の上小学校児童会の児童らが、学校における、セーフコミュニティ活動として、
自分たちで取り組んだ安全な学校づくりについて発表しました。

子どもたちは、これまで毎週行ってきたスポーツ大会や、
ケガの原因を調べて講じた対策について、模造紙などにまとめて紹介し、
「認証をスタートとし、より安全な学校となるように頑張り続けて行きたい。」と、
今後の抱負を堂々と述べていました。

続いて、WHOセーフコミュニティ認証センター代表のレイフ・スヴァンストロームさんや、
アジアセーフコミュニティ認証センター長のチョウ・ジュンピルさん、
それに栁田市長ら8人が、セーフコミュニティメンバーになるための合意書に署名。

チョウセンター長が認証宣言を行い、
小諸市は、セーフコミュニティ認証都市として正式に認められました。

セーフコミュニティは、安全で安心して暮らすことができるまちづくりを進めている自治体を、
世界保健機関WHOの関連機関である「セーフコミュニティ協働センター」が認証するものです。

取得するためには、行政や地域、警察などが組織の垣根を越えて防犯に取り組むことや、
継続的な活動を実施するなど、7つの指標を満たすことが条件で、最低2年はかかります。

小諸市では一昨年3月から、認証取得に向けた活動を進めており、
市内35団体による推進協議会を設置。

あわせて交通安全や、高齢者、子どもの安全対策、
自殺予防、防災対策の5つの対策委員会を立ち上げました。

また、各対策委員会の活動の根拠となる、
ケガーのデータ分析などをする外傷調査委員会を設置するなど、
部門横断的に、事件や事故の未然予防に努めてきました。

小諸市のセーフコミュニティ認証取得は国内では6番目。

県内では箕輪町に続き2番目で、県内19市の中では初となります。

また、世界では297番目の取得となりました。

挨拶に立った栁田市長は、「安全安心なまちづくりにゴールはなく継続が大切。

ここからが本当のスタートであると身が引き締まる思い。」だと話し、
市民と協働で安全で安心なまちづくりを更に進めていきたい。」と述べていました。

今年は、アジア地域全体の安全・安心を高めていくために2年に1度開かれている
「第6回アジア地域セーフコミュニティ会議」が東京都豊島区で開かれたことから、
その一環として、セーフコミュニティの認証を受けた、箕輪町と小諸市を回る
「トラベリングセミナー」も合わせて行われました。

認証式典には、トラベリングセミナーとして訪れていた
各国のセーフコミュニティ支援センターの代表や関係者らが出席。

セーフコミュニティ活動に取り組む日本の自治体を始め、各国の関係者から、
新たにセーフコミュニティの一員となった小諸市へ、記念品が贈られました。