市長選以降一時中断となっていた新庁舎などの建設計画。

栁田市長が、安全安心の拠点となる病院と、防災の要となる市庁舎、
それに教育文化の拠点となる図書館を作り、
コンパクトシティによるまちづくりを進めるとして、
市役所敷地一帯での小諸厚生総合病院の再構築と、市庁舎や図書館、
それにコミュニティスペースなどの整備を行うことを決定し、
県厚生連との間で、30億円の財政支援などを盛り込んだ、
病院再構築に向けた基本協定書も締結したことから、
新庁舎の建設に向けた計画が再開することになり、新庁舎などの建設に、
市民の声を幅広く取り入れるために設けられた市民懇話会が、8ヶ月ぶりに開かれました。

この懇話会は、小諸市の新庁舎や図書館などを含むコミュニティスペース、
それに駐車場などの建設に向けて、市民の意見を聴くために、設けられたものです。

委員は、市長の委嘱を受けた、有識者や市議会議員、市内の各団体の代表者、
そして公募の市民2人を含む20人で構成されています。

8ヶ月ぶりの再開となったこの日の会議では、冒頭、栁田市長が挨拶に立ち、
8ヶ月間中断となったことについてお詫びの言葉を述べた上で、
「市庁舎の建設を含めて、今後のまちづくりに全力で取り組んでいきたい。」と話し、
委員らに理解と協力を求めていました。

会議ではこれまでの経過について説明が行われ、続いて、基本設計業務を担う、
東京の石本建築事務所と市内の東浜設計によるJV・設計共同企業体が、
新庁舎や図書館、コミュニティスペースなどの配置案を説明しました。

これによると、小諸厚生総合病院は、
現在の市役所と南庭の位置に7階建ての建物が予定されおり、
市庁舎は、取り壊しが行われる市民会館の位置に建てられます。

傾斜などの関係から、西庁舎前の市道1001号線から見て、4階建てとなる予定です。

また、現在のコミュニティセンターや立体駐車場の位置に、
図書館とコミュニティスペースが2階建てで配置される計画です。

駐車場は、市庁舎と図書館、コミュニティスペースの下に一部二層の立体駐車場が
計画されている他現在の西庁舎の位置に三層の立体駐車場が予定されています。

また、NTTの駐車場も含めて赤坂の民有地にも平面の駐車場が設けられる予定で、
合計でおよそ500台の駐車場が確保される計画になっています。

3月に開かれた初回の会合で示されたものと大まかには同じ配置になっていますが、
図書館とコミュニティスペースが市庁舎から切り離され
独立した形となりました。
委員会からは、
どのくらい費用がかかるのかある程度の数字を示して欲しい
という声や、
工期の遅れについてどのくらいを見込んでいるかといった声が
上がっていました。

(原稿25秒)
市では、なるべくお金のかからない
良いものを検討していくとし、
工期については、今年度中に基本設計を終えて
来年度早い時期に実施設計に取り掛かり、
来年秋頃の着工を目指したいと回答しました。
また完成時期については、
8ヶ月遅れた分を見込んで、
平成26年度中には完成させたいと述べていました。