現在市が着工中の、あいおい公園に隣接する形で建設計画が進められていた 小諸商工会議所会館の新築工事が、いよいよ来年1月半ばから始まります。 工事を前に、3日(月)には、関係者らが集まって、安全祈願祭と起工式が行われました。 3日は、商工会議所の関係者や施工業者など、およそ50人が出席しました。 安全祈願祭では、神主が祝詞を奏上し、 小諸商工会議所の香坂勝会頭らが、鍬入れなどを行いました。 続いて、出席者らが、順番に玉串を奉納し、工事の無事と安全を祈願していました。 新しい小諸商工会議所会館の建設は、現在の会館建物が、昭和41年に建てられており、 耐震不足や老朽化など課題が山積していたことから、長年に渡る喫緊の課題でした。 平成22年2月には、信州大学工学部建築学科に基本構想を依頼し、 その構想に基づき設計業者を選定。 市内の甘利享一建築設計舎が請け負うことが決まり、 2年間に渡って、基本設計、実施設計が進められてきました。 建設される場所は、現在着工中の相生公園に隣接する一角で、 これまで相生会館などがあった場所です。 新会館は、鉄骨造り地上3階、地下1階で、敷地面積はおよそ206坪。 延べ床面積はおよそ440坪で、地下は商工会議所と青年会議所、アクサ生命が入り、 1階は相生郵便局とコミュニティスペースに。 2階はテナントが入る予定で、3階はホールや会議室が配置される計画です。 コンセプトは「小諸の顔」で、外観は浅間山をイメージし、全面窓ガラスの開放的な構造となっている他、 あいおい公園との一体感を持たせたデザインとなっています。 総事業費はおよそ4億円で、会館建設積み立て金のおよそ2億6000万円の他、 市の補助などを充てる計画です。 施工は竹花工業㈱で、来年1月半ばに着工。 10月の完成を予定しています。 来年は小諸商工会議所創立100周年を迎える節目の年。 香坂会頭をはじめ関係者らは、「市庁舎や病院、図書館の現市庁舎敷地一帯での建設など、 市が進めるコンパクトシティ構想と連携しながら、中心市街地の活性化を推進していきたい。」としています。 当初は、大手の泉万(いずまん)跡地での建設が決まっていたものが、 市庁舎の整備計画などとあわせて、あいおい公園隣接地での建設に変更となるなど、 紆余曲折を経て、ようやく商工会議所会館の新築工事が始まることになりました。 完成は来年の10月の予定ということで、市庁舎や図書館、病院の再構築などに先駆けて、 新たな拠点が生まれ変わることになります。