『長野県消防救助技術大会に向けて(17.6.10)』
日々、地域の安全のために活動している消防士たちが、 期間限定で結成するチームがあります。 それが、「救助隊」です。
大人数の大規模な消防署では レスキュー専門の部隊がおかれていますが、 小諸消防署にはそれがありません。 選抜された署員たちでつくる「救助隊」。 その隊員たちが挑むのが、 災害現場で想定される救助の技術を競う大会です。
10日(土)、小諸消防署には、 訓練に励む消防士たちの姿がありました。 今年、消防救助技術大会に出場する隊員たちです。
消防救助技術大会には様々な競技があり、 17日に行われる県大会では 県内の救助隊がその技術を競い合います。
小諸消防署の救助隊が出場するのは、 「障害突破」という種目です。 「乗り越える」「登る」「渡る」「降りる」という動作を駆使して、 災害現場で起こり得る、あらゆる障害を突破していくという 難関の競技で、 救助の花形とも言われています。
今年チームの指揮をとるのは、 消防歴17年目の吉岡心平さんです。 おととし4月から小諸消防署に勤務していて、 救助隊の隊長を務めるのは今年が3年目です。 隊長を支える副隊長には、 自身も障害突破の選手として大会への出場経験がある 小林裕司さんが就きました。 4年前まで小諸署で救助隊員として活躍していましたが、 転任によりいったん小諸を離れ、 再びこの4月に小諸消防署に戻ってきました。
小諸消防署の救助隊が「障害突破」に挑戦するのは 今年で13年目。 小林さんは、「障害突破」挑戦の初年度から 小諸消防署救助隊の一員として活躍してきました。
小林副隊長:「昔から小諸消防署というのは伝統で、 救助大会に関して盛り上がりもあるし、指揮も高い。 その中で昔の伝統を引き継ぎながら、 この代でも上位にいけるように雰囲気づくりを心掛けています。」
県大会を1週間後にひかえたこの日、 隊員たちは、隊長・副隊長の指揮のもと、 県大会優勝を目指して懸命に訓練に励んでいました。
声をかけていたのは、過去に5回の大会出場経験を持つ 土屋達郎さんです。 4年前、小諸消防署の救助隊が県大会で 悲願の優勝を成し遂げた時には その優勝に貢献したひとりです。
今年の隊員の中には、もう一人経験者がいます。 儘田大輝さんです。 儘田さんも県大会優勝時のメンバーで、 今年は後輩選手たちを指導する立場でもあります。
儘田隊員:「今年1番員でひっぱっていく方の番員になりまして、 自分も技術面で不安なところもあるんですけども、 人命救助の基礎をこの訓練で養って、 いざというときに助けを待っている人を必ず助けるという気持ちで いつもやってます。」
隊長・副隊長と2人のベテラン隊員たちが先頭に立ち、 訓練は行われていました。
人並み外れた体力と精神力が必要になる「障害突破」。 はじめて取り組む隊員たちは、 なかなか思うようにいかないのが現状です。
先輩隊員が新人たちに問題点を指摘していました。
中にはこれまで他の競技で選手として 活躍していた隊員もいますが、 救助の花形といわれる「障害突破」は、やはり特別なようです。
金子隊員:「障害突破は、体力面でかなりきつい部分はありますけども、 団体競技ということで、一致団結してやれるということが 楽しみの一つでもあるかな」
渡辺隊員:「軽井沢で1年補助員として、先輩についてやらせてもらったので、 今回本当に隊員としてははじめてなので、大会までつっぱしる」
塩川隊員:「障害突破っていう名前にもあるんですけど、 たくさんの障害があって、消防活動にもたくさんの障害があって、 それをどんどん超えていくということろにやりがいがあります。」 訓練の成果が試される決戦の大舞台は、今週17日(土)。 小諸消防署の救助隊は、「障害突破」競技で、 長野県ナンバーワンの座を狙います。