『第9回こもろ・日盛俳句祭 講演会(17.7.28)』
今年で9回目を迎える「こもろ・日盛(ひざかり)俳句祭」。
小諸ゆかりの俳人、高浜虚子が連日開いていた句会、 「日盛会」にちなみ、毎年開かれているものです。 開催3日間とも、 午前中には、懐古園や虚子の散歩道などでの吟行、 午後には市内各地での句会が設けられています。
初日は、全国からおよそ120人の俳句愛好家が集まりました。
夕方に行われた講演会では、 俳句雑誌「ホトトギス」同人会代表の 安原葉さんが講師を務めました。 安原さんは、高浜虚子を師と仰ぐ俳人です。 虚子主催の句会にも度々出席し、 その句会の緊張感は格別だったと話します。 この日、安原さんは、 高浜虚子が提唱した理念、「花鳥諷詠」をテーマに、 虚子の句、「初蝶来何色と問ふ黄と答ふ」を用いて語りました。 「初蝶来というところに虚子先生の驚きがあるんですよ。初蝶にであった驚きが。それを見逃しているんですね。 大自然の宇宙の世界からこの私に向かって常に働きかけてやまない!そういう働きをキャッチする。」
安原さんは、「季題を大切に読むことが俳句の命である」と話し、 虚子の句から得た考えを次のように述べました。
「このちっぽけな私の生活に私の命に向こうから自然が働きかけてやまない。 それをキャッチできない。そこに人間の傲慢さがあるんじゃないか、 だから虚子俳話の中では謙虚であれとおっしゃっています。俳人は謙虚でなければならない。」
謙虚になり、自然を読みとる大切さを伝えた安原さん。 俳人それぞれの創作活動に通ずる教えに、 参加者らは熱心に耳を傾けていました。
毎年、全国各地から俳句愛好家らが一堂に集う 「こもろ・日盛俳句祭」。 主催の実行委員会では、 今後もプロの俳人から学んだり、 俳句愛好家同士交流したりできる場に していきたいとしています。