『氷風穴史料館オープン除幕式(23.11.26)』
北向きの斜面に面し、 地中の温度が一年を通して低い氷区。 天然の冷蔵庫とも言われている風穴は、 その自然環境を活かし、 5、6メートルほどの深さの縦穴を掘削して 造られたものです。 はじまりはおよそ300年前、 江戸時代元禄年間頃と言われていて、 真夏でもおよそ 2度から5度の室温を保つことから、 当時は、風穴で凍らせた氷を貯蔵し、 時の藩主に献納していたとされています。 また、明治から昭和初期の 養蚕業が盛んだった時には 全国から蚕の卵である 「蚕種」が集められ 貯蔵所として利用されてきました。
かつて10数基あった風穴ですが、 現在は、明治7年に創設されたとされる、 4号風穴と 訪れた人の見学用に整備した 5号風穴を活用。 果物や日本酒の貯蔵に使われています。
史料館は、8年前から様々な形で活動してきた 「氷風穴の里保存会」が、 氷風穴の歴史について 多くの人に知ってもらおうと 開設したものです。
ここ数年来、 史料を展示・保管する場所を探していたところ、 布引温泉こもろで かつて職員の宿舎として使用していた建物を 借りられることになり、 兼ねてからの計画が実現しました。
看板は小諸市の市民活動促進事業補助金を活用して つくられています。
館内は歴史的な史料と、現在の調査・研究成果などの 2つのスペースに分けて展示。 およそ150点に及ぶ貴重な史料が並びます。
そのうち、歴史史料のスペースでは、 氷区でかつて天然氷を生産していた時に 氷を切り出したのこぎりや、 運搬のために氷を挟む道具、 蚕の卵「蚕種」の貯蔵所として 栄えた頃の写真、 そして、蚕種の運搬用の木箱なども 展示されました。 また、氷風穴だけでなく 大久保にあった 小諸風穴に関する史料や 全国から蚕種を引き受けていたことを示す 帳簿などの書類が並びます。
現在の取り組みを紹介するスペースには、 大学教授らによる 地質学の調査・研究成果や 保存会発足後に制作したポスター、 佐久地域の子どもたちが 風穴をテーマに作った、 こども新聞も展示。 風穴周辺で見られる植物の写真なども 飾られています。 開館時間は主に、 毎週金・土・日曜日の 午前10時から午後3時まで。 予約制で、希望すれば その他の曜日も見学可能です。
前田会長 「みんなに見てもらえるというね、 その喜びだけですね、 本当にこれから、 たくさんのみなさんに 見ていただければ本当にうれしいですね。 氷風穴ももちろんですけど、 氷風穴って全国でもトップに古い と言われているくらい古い風穴です。 氷を切って小諸の殿様に献上したという 記録も残っていますので、 そういうところから 今度は蚕の卵の保存、 ということで、 現在はまたいろいろな果物とか お酒も入ったりとか いろいろなものが入れてありますので、 今何をやっているのかなと 時代的にどういうものが入っているか ということも見ていただいて、 これからどんなものに使えるのか ということを資料を見ながら 感じていただければいいなと思っています。 史料館の方は私たちの方で 開けさせていただきますので、 気楽にお電話をいただいて、 何があるのかなでいいですから、 それからここ温泉ですから、 温泉につかりながら そのついでに 見ていっていただくでもいいですから、 気楽にお電話いただければ ありがたいと思います。」