『島崎藤村と小山敬三展(19.5.4)』

           
        Posted on 2019年 5月 23日      
     
       
小諸市にゆかりのある文豪・島崎藤村と画家・小山敬三。 二人の接点にスポットをあてた企画展が 小諸市立小山敬三美術館で開かれています。 「島崎藤村と小山敬三展」と題したこの企画展。 文豪・島崎藤村が画家・小山敬三に与えた影響について、 紹介しています。 島崎藤村は詩人・小説家として 優れた作品を数多く残したことで有名ですが、 子どもの頃から絵画への関心が強く、 画家の道を考えたこともありました。 明治32年小諸義塾の教師として赴任した藤村。 足掛け6年の小諸時代には、 物事を見たまま書く散文を研究し、 「千曲川のスケッチ」などの作品に見られる、 絵を描くように文章を書く「絵画的な文章表現」を 確立しました。 そんな島崎藤村と画家・小山敬三の出会いは、大正6年。 小山敬三が画家になろうと決めた時、 小諸時代に藤村と親交のあった父親からの 紹介がきっかけでした。 画家を志す小山敬三に、自身のフランスでの経験から 西洋絵画の本質を学ぶために フランス留学を勧めた藤村。 その教えを心に留め渡欧した小山敬三は、 着実に西洋絵画の基礎を身に着けていきます。 また、藤村は小山敬三に スペイン派の芸術を見てくるよう強く勧めます。 スペインの古典的な芸術に深く感銘を受けた小山敬三は、 熱心に研究し、 西洋と東洋の技法を融合させた独自の画風を確立しました。 それを象徴するのが、この「アルカンタラの橋」の作品です。 小山敬三にとって、 芸術家としての土台を作る 重要な助言をした藤村。 今回の展示では、 藤村から小山敬三に送った書簡や、 小山敬三が個展を開いた際に藤村が執筆した、 個展図録の序文など、二人の親交の深さを思わせる貴重な資料が並んでいます。
学芸員 中嶋さん 「小諸の方にはなじみの深い文豪・島崎藤村、 それから画家の小山敬三なんですが、 この二人の接点をご存知の方はあまり多くないんではないかと思います。 それで今回、その点を資料を使って いろいろとご説明したいということで企画いたしました。 若い方にとってはですね、 自分のやりたいことをやるためには、 どういうことが大事なのか、というのをしっかりつかみとって、 それに向かって真っすぐつき進んでいくということが 非常に大事だということが、 小山敬三、島崎藤村からのメッセージとして込められているという風に思います。 年長の方に対してですが、 若い人が志をもってやろうとしているときはですね、 高い目線からではなく、温かく見守って、 おしみない援助を与えるということが大事だということが、 この企画展の資料などから 読み取っていただけるんではないかなという風に思っております。」
「島崎藤村と小山敬三展」は、 11月4日(月)まで、 小諸市立小山敬三美術館で開かれています。
     
   
 
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