『小諸市動物園安全対策検証委員会から市長へ報告書の提出(17.4.22)』

           
        Posted on 2017年 4月 28日      
     
       
ことし2月、小諸市動物園で、 飼育員の女性がライオンに噛まれて重傷を負った事故で、 小諸市では、事故の検証や再発防止に向けた 安全対策検証委員会を立ち上げて 調査を進めてきました。 この検証委員会による調査結果の報告書が、 このほど小泉市長に提出されました。
おととい22日、小諸市動物園安全対策検証委員会の 坂本英房委員長らが市役所を訪れ、 これまで3回の委員会でまとめた報告書を 小泉市長に手渡しました。 この事故は、ことし2月26日、 小諸市動物園で飼育していたメスのライオンに 女性飼育員が噛まれ、重傷を負ったというものです。
小諸市動物園では、 通常飼育員がおりの中で作業をする際は、 ライオンを別の部屋へ移動させ 扉に鍵をかけていたということですが、 事故当時はその扉が開いていたことがわかっています。 詳しい事故の状況や原因については 3月に立ち上げられた検証委員会が調査を進めていました。
報告書の提出に続いて行われた記者発表では、 報告書の記載に基づいて 事故が発生した要因の説明が行われました。
検証委員会の発表によりますと、 被害にあった女性飼育員は ライオン舎の換気のため、 屋外展示場との間にある図の扉「C」をはじめに開けました。
その後女性飼育員はライオンの様子を見に行き、体調がよさそうだと判断。 この日は外の気温も上がっていたため、 ライオンを屋外の展示場へ移そうと、 図の扉「A」と扉「B」を開けました。 この時女性飼育員は、 はじめに開けた扉「C」が開いたままになっていることを 忘れていました。 扉が開いたことによりライオンは、屋外展示場へと出ていき、 さらに、開いたままになっていた扉「C」から、 スタッフ用の通路へと侵入しました。 この時、スタッフ用通路で作業をしていた女性飼育員は、 物音でライオンの存在に気付き 通路奥へと逃げようとしますが、 そこでライオンに襲われたということです。
このように述べた上で、坂本委員長は、 検証委員会でまとめた 具体的な安全対策について紹介しました。
安全対策は全部で10項目。 安全教育の徹底や、 職員間で良好なコミュニケーションが図れるようにすること。 また、動物の移動に伴う扉の開閉の際には 指さし確認を行うことや、 危険動物がいた空間に入るときは、作業者のほかに 確認者を置き、ダブルチェックを行うことなどが記されました。
事故後、小諸市動物園は閉園となっていますが、 飼育員たちはすでに指さし確認やダブルチェックなどを行い、 事故の再発防止に努めています。
「今回の事故以降、委員の先生からご指導いただき、 安全対策を進めて参りました。その結果、 今回いただいた提言をクリアできる作業手順で現在も作業ができているなと、 人員の配置ができているという確認をいただきました。 そこで、ここからの準備もふまえて、動物園の再会を、連休中ではありますが、 5月3日といたしたいと思っております。」 小泉市長は、動物園の営業再開についてこのように述べた上で、 「今後二度とこのような事故のないよう、 安全対策を講じていきたい」などと話していました。
来月3日から営業再開となる小諸市動物園では、 事故の再発防止策の一環として、 開園時間を変更することを発表しています。 これまで8時30分だった開園時間を9時からと改め、 その30分間を職員のミーティングの時間に充てるということです。
これにより懐古園の開館時間も、 これまでの8時30分から、9時に変更となります。
事故後閉園となっている小諸市動物園には、 重傷を負った飼育員や ライオンのナナに宛てたメッセージが 県内外から多く届いていて、 その総数はメッセージボード10枚分、 1000件を超える数となりました。
こうした応援メッセージへの感謝の気持ちを込めて、 来月3日の営業再開初日は、動物園や遊園地など、 懐古園内における全ての施設の入場料を 無料にすることも発表されました。
また、女性飼育員の容態については、 手術後順調に回復しているとの報告が行われました。 先月23日には退院し、現在は自宅療養中だということです。
     
   
 
TOP