市内加増にある加増稲荷神社では
伝統の春の祭典が14日(日)に行われました。
加増稲荷神社の春の祭典は、
江戸時代から伝わるとされる地域の伝統行事です。
五穀豊穣や商売繁盛、家内安全などを願い、
毎年この時期に行われています。
この日は氏子や区の役員をはじめおよそ30人の区民が集まり、
神事を前に大般若経600巻を、一冊一冊風通しを行いました。
大般若経は仏教の経典ですが、
一部の神社でも唱えられることがあります。
加増稲荷神社の大般若経は、江戸時代、
地域住民が奉納したとされるものです。
現在は区の公民館で保管されています。
風通しを行うことで、
経を唱えるのと同じ意味があるとされていて、
毎年この春の祭典の際には
経を風にあてるのが伝統となっています。
集まった区民らは、地域で大切に受け継がれてきた経を、
興味深そうに眺めたり、唱えたりしながら、
一冊一冊、丁寧に広げていました。
つづいて、厳かな雰囲気の中、神事が執り行われました。
集まった人たちは、
神主の唱える祝詞に静かに耳を傾けながら
目をつぶり、祈りをささげていました。
参加した人は、
「伝統を絶やさないよう、祈りを捧げる文化を
若い人につないでいきたい」と
話していました。