『まちづくりシンポジウム「城下町小諸」を問い直す (15.2.15)』

           
        Posted on 2015年 2月 24日      
     
       

佐久地域の若手建築士たちが中心となって企画した、

『「城下町小諸」を問い直す』と題した

まちづくりシンポジウムが、

15日(日)にベルウィンこもろで開かれ、

市内外からおよそ200人が集まりました。


このまちづくりシンポジウムは、

長野県建築士会佐久支部の主催で行われたものです。

長野県建築士会佐久支部では、

45歳以下の会員で構成する

青年・女性委員会の若手建築士たちが中心となり

「小諸のまちなみ再考」事業として、

県の地域発元気づくり支援金事業を活用し、

去年4月から、

信州大学経済学部と共同で、

小諸のまちなみ調査などを進めてきています。

今回のシンポジウムは、

これまでの調査の活動の成果を発表し、

これからの新しい小諸の都市像を展望しようと

企画されました。

はじめに、小諸のまちなみの調査研究を行ってきた、

信州大学経済学部の学生たちが、

5項目の研究テーマごとに、発表を行いました。

そのうち、北国街道についての調査研究を行ったグループは、

街道沿いのまちなみが、生活感がなく

テーマパークのように感じると説明。

なぜテーマパーク的に感じるのか、

学生目線で見た

北国街道沿いの街並みの特徴について、

説明していきました。

更に、北国街道沿いで行われてきた、

修理修景事業が単なる公的資金による

個人資産の保存になってしまっている例もあると指摘。

その中で独自の保存方法で価値を高めたり、

代々続く歴史の継承、環境づくりなどに取り組むことで、

テーマパーク化を免れている例もあると説明し、

今後は市民が主体的にまちづくりに取り組む

仕組み作りが必要だとして、

具体案を提示していました。

学生たちの発表に続いて、

建築士会佐久支部の青年・女性委員会が

「小諸のまちづくりを問う」として、

市民対象に実施したアンケート調査の分析と評価について、

メンバーの一人、

鎌田賢太郎さんが報告を行いました。

鎌田さんはまず、今回の事業に取り組んだ経緯についてこのように説明。

「小諸は今分岐点にあると感じていた。

まちづくりの原点は市民の声。問題点は何か浮き彫りにするために取り組んだ。」

役割の逆転の発想から、

通常建築士会が行う建物調査を経済学部の学生が担い、

アンケート調査と分析を建築士会が行うことで、

「まちづくりの素人目線を手にして、

専門外の新たな視点でまちづくり活動を行うことにした。」

と話しました。

アンケート調査は

去年10月から12月までの2カ月間で実施。

15歳以上の市民3万8千100人を対象に行い、

826部、全体の2.2%を回収しています。

報告では、アンケート結果が示され、

まちの衰退に対する感じ方や、歴史的建物の保存への考え、

また、コンパクトシティ構想の影響など、

世代、地域によって多様な受け止めがあるとの分析結果が発表されました。

鎌田さんはその上で、

中心市街地に求められる、

非日常性と日常性の、「機能的多様性」と、

市全体の「地域的多様性」が浮き彫りになったと説明。

建築士会からのまちづくりへの提言として、

「地域もろもろ協議会」の設置を提案しました。

更に鎌田さんは、

「街は建物の集まり。まちをパズルに例えれば、

建築士はパズルの一ピースを作っている。

共通するまちの完成図が見えなければ、

バラバラなまちになってしまう。」と話し、

今後のまちづくりへの期待感についてこのように述べました。

「色濃いカラフルな第5次基本構想を策定していただきたい。

街並み像こそパズルの完成図。

完成図が見えていれば、建築士としてまちづくりに貢献できる。

市民一人一人がまちづくりに関わっていくことが必要」

長野県建築士会佐久支部では、

まちづくりへの取り組みが評価され、

これまでに2回知事賞を受賞しています。

今年度一年間かけて大学生と共に取り組んできた、

小諸市のまちづくりを再考する事業は、

今後書籍化も予定しているということです。

なおこの日は、

まちづくり調査に取り組んだ学生が所属する研究室の准教授、

信州大学経済学部の武者忠彦さんをコーディネーターに、

元飯山市長で信州味噌株式会社社長の小山邦武さんと、

長野県建築士会名誉会長の出澤潔さん、

そして、株式会社まちづくり小諸代表の荻原守さんによる

パネルディスカッションも行われました。

このパネルディスカッションの模様も含めて、

この日のシンポジウムの模様は、

3月1日(日)の午後8時からご覧のチャンネルで、

イベント放送としてお送りします。

詳しくはぜひそちらをご覧ください。

     
   
 
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