『2025高校野球長野大会に向けて ~小諸高校~(25.6.13)』
ことしも高校球児たちの熱い夏がやって来ました。
第107回全国高等学校野球選手権 長野大会が
いよいよ7月5日(土)に開幕します。
市内2つの高校、小諸高校、小諸商業高校は、
学校の再編統合により、
それぞれの名前で夏の大会に出場できるのは、
ことしで最後になります。
きょうは、学校の名をかけて大会に挑む2校から
小諸高校野球部をご紹介します。
小諸高校野球部は、
3年生7人、2年生4人、1年生1人
マネージャー3人の総勢15人で活動しています。
日々の練習メニューは
3年生の選手が中心となって考案。
課題であるバッティングを中心に
さまざまな試合展開を想定しながら
「考える野球」に取り組んでいます。
ことし春の大会は初戦敗退となりましたが、
支えてくれているすべての人たちのために
ひとりひとりの輝きを
大きな光に変えて夏の大会に臨みます。
監督を務めるのは
就任3年目の赤須健士教諭。
時間、ルール、環境、ものの扱い方など
目の前の小さな約束を守ることを徹底しています。
生徒それぞれのペースに合わせ、
一歩先を照らし、二歩先を語りながら
人生で大切なことを教えてくれる監督です。
赤須監督
「主体性・自由というところもあるんですが
それを殺さず生かしてやりたいというのが
いちばんのテーマでした。
しかしながら目標設定をすることが
苦手な選手が多かったので
目標設定からの実行、そして反省、
それを繰り返して
なんとかスキルを上げてきているところではあります。
公式戦で力を発揮できていない
というのがいちばんの悩みというか
課題がありますので、
いつも通り普段通りというのを
意識しながら練習はしています。
普段というのを公式戦に近づけるという意識を
逆の発想で今やっているところが
現状なのでそれを続けています。
バッティングしかやっていないです。
バッティングだけです。
バッティングの量、
質あとはバッターボックスの中での
自分の考え方そういうものを意識しながら
練習に取り組んできました。
自分たちが輝くだけでもだめだと思っていて、
自分たちだけが楽しいだけでもだめだと思っていて
家族、学校、対戦相手、応援してくれる方々
すべての方々がわくわくするような
自分たちだけが楽しんでいるような野球は
高校野球ではないなと思っているので
細かい部分も含めて
みんながわくわくするような野球であってほしいな
取り組みであってほしいな
と思って指導はしています。」
キャプテンを務めるのは、
3年生でサードの恒川来樹選手。
新体制になった去年の秋から、
4番バッターとしてもチームをひっぱってきました。
主将 恒川来樹くん
「最高潮によくて
全員が本当に自由に
個性が出ているチームになっていて
言いたいことも言えるのが
いちばんいいかなと思っています。
チームスローガンは「輝け」で
ひとりひとりが輝けば
大きな光になるというので
「輝け」という目標にしました。
チームのいいところは1人が打ったら
全員がその波に乗っていけて
どんどん大量得点できるんですけれど
逆に課題となると練習試合もそうなんですけれど
点取られたからといって下がっちゃうので
そこが克服できれば
もっと強くなれるのではないかなと思っています。
本当に申し訳ないんですけれど
4番はあまり意識していなくて
逆に意識したら打てなくなってしまうので
何番など意識せずに
ただつなぐというのを意識して
長打もうたなければいけないところありますけれど
そこはあまり意識せずにただやることをやる
というのを意識してやっています。
去年の夏では一勝することができたんですが、
新チームになってから一勝もできていないので
この夏で自分たちが今まで3年間やってきたのを
全部発揮していちばんは
本当に親に喜んでもらえるように
みんな親の笑顔が見られるように
頑張っていきたいなと思います。
ことしで小諸高校最後となるので
OBの方とかも見てくれるかもしれないので
そこに感謝の気持ちを込めていちばんは
親、先生、チームメイトにも感謝しながら
一勝もぎとっていきたいなと思います。」
攻守ともに安定したプレーを見せるのは、
ファーストの小山凜空選手。
190センチの長身から繰り出される
鋭い打球が持ち味で、
小技も効き、ショートも守れる
柔軟性の高い選手です。
小山凜空くん
「ことしは個性がみんなあって
とても明るいチーム、
とてもチームワークのあるチームで
練習試合などでもそれぞれの声の判断、
ベンチからの声などとても出ていて
いい雰囲気だと思います。
自分のバッティングの強みは
逆方向への強い打球だと思っているので
試合なのでもセカンドの頭の上を
ライナーで狙ったり練習でも
バットの出し方だったりを
意識しながらやっています。
キャッチボールの後に
いつもトスをやっているんですけれど
そこでのバント、シートバッティングでの
バントだったりを意識してやっています。
自分の課題は守備でよく先生にも言われるんですが
スローイングの弱さ、
球際の弱さというのを
この夏大までにはしっかり克服して
夏大の本番ではしっかりそれを
出せるようにしていきたいと思います。
自分はいつも試合では2番を打っているので
1番バッターがしっかり塁に出てくるので
自分はクリーンナップにつなぐ形で
つなぐバッターとして意識して
大会もやってみたいです。
秋から公式戦やってきたんですけれど
まだ一勝もできていないので
夏は全員で一勝をもぎとれるように
精いっぱい頑張っていきたいと思います。」
そしてチームにチャンスを導く陰の立役者、
セカンドの小林大起選手。
3年間ひたむきに取り組んできたその姿に、
監督も「最後まで信頼したい」と
期待を込める選手です。
小林大起くん
「小諸高校は1年生から3年生まで
非常に仲が良くて
雰囲気がいいチームだと思っています。
今やっている練習が実戦で
どのように活用できるかを
意識しながらやっています。
強みは小技を生かしたバッティングで
しっかり上位打線に
つなげていけるようなバッティングが持ち味です。
どうやったら自分が塁に出塁できるかや
どうやったら次のバッターに
しっかりつないでいけるかなどを考えながら
打席に立つようにしています。
課題としては守備の中での
時間的感覚が弱いのが課題だと思っています。
守備の中ではしっかり自分から声を出して
内野の周りや外野手に指示が出せるような
そんな役割があると思っています。
公式戦で勝てたことが
自分の代ではまだないので
まずは一勝を目指して
頑張っていこうと思っています。」
頼もしい3年生を中心に
チーム力を磨く小諸高校野球部。
赤須監督は選手たちに
人生の通過点としても
この大会で輝いてほしいと話します。
赤須監督
「小諸高校として
最後の夏ということになります。
タイミングというのもあると思うので
それを責任ですね。
責任というもの重いかもしれませんけれど
責任を勇気と力に変えて
なんとか校歌を何度も
歌いたい聞きたい歌いたいと思っています。」
部員15人がそれぞれの強みを生かして―。
小諸高校の校歌を夏の球場に響かせます。