『認知症市民公開講座(17.11.19)』

           
        Posted on 2017年 11月 27日      
     
        小諸市と小諸高原病院は、医療や介護団体と共に 認知症への理解を深める市民公開講座を 年に2回開いています。 今月19日(日)には、 ことし2回目の講座がステラホールで開かれ、 多くの市民が受講しました。   年に2回開かれている「認知症市民公開講座」。 市民に認知症への正しい理解と関心を高めてもらおうと、 小諸市と小諸高原病院を中心に、 医療や介護の関係団体など 全7団体が共に企画しています。
この日は、民生児童委員や介護従事者、 一般の市民などおよそ100人が受講。
介護や福祉、医療に関わる4人が、 それぞれの取り組みを報告しました。
そのうち、小諸市地域活動支援センターの 藤沢雅実センター長は、 主に認知症の人や家族が交流するカフェを設ける 相生テラスでの事例を紹介。 認知症・精神障害・心臓機能障害といった 異なった障害をもつ3人を例に挙げました。   藤沢センター長 「私たちはどうしても弱さを見てしまう。その部分を考えなくてはいけない。 前頭側頭型認知症の人は、話を聞いてくれる。 気分障害の人はずっと話をしてこれがあれが苦しい、 でも認知症の人は次の日同じこと言われても黙って聞いている。 この中で相互関係が生まれるんですね。」

また、藤沢センター長は、 「それぞれの弱みは長所でもある、 もの忘れの激しさは、 同じ話を何度も共感して聞いてくれる優しさに。 他者の言動に過敏に反応し、ふさぎ込むのは、 観察力が高いと変換すべきだ」と説明しました。
次に、小諸市社会福祉協議会で介護支援専門員を務める 櫻井伸行さんが 85歳の認知症患者の事例を紹介しました。 その患者はもともと活発で、 近所の人にも頼りにされる存在でした。 しかし、退職後は自宅にいることが増え、 他者との交流を避けて風呂にも入らないなど、 肉体的にも精神的にも ふさぎ込んでしまったと言います。 櫻井さんが初めて訪問した際は、 他人を拒絶する言動もありました。
何度か訪問するうちに、患者の趣味などを知り、 無理のないリハビリ方法を考えた櫻井さん。 以前に温泉が好きだったこともあり、 専門スタッフによる訪問入浴のサービスを紹介しました。   櫻井さん 「一年ぶりのお風呂に『気持ちいいよ』と、一言言っていただき、 それを聞いたスタッフも一安心でした。 それを機に、他者との交流も抵抗がなくなり、 最終的に通所リハビリテーションにも参加できるようになっています。」
その後は、通所リハビリテーションに行くことで、 趣味だったカラオケを共にする友人を見つけ、 元気を取り戻したということです。
櫻井さん 「その方の歩んできた歴史を深く理解しながら、 できないこと、困ってることに目を向けるのではなく、 その方のもっている力を信じて支援を行ってきました。 その結果として、自分らしく生きていると 感じてもらえるような生活に変わってきました。」
認知症の人への対処や接し方を 具体的な事例をもとに考えたこの日の講座。 次回は来年1月に同じくステラホールで開講する予定です。     
   
 
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