『荒堀区夜明かし念仏(13.3.20)』
春の彼岸である3月20日、荒堀薬師堂では、市の重要無形文化財にも指定されている
「夜明かし念仏」が行われました。
この日は区民や観光客などおよそ70人が集まる中、荒堀区の区民有志でつくる
「夜明かし念仏保存会」の会員が中央に組まれた屋形に入り、伝統の念仏を唱えました。
荒堀区の夜明かし念仏は、先祖の冥福や家内安全、それに豊作などを祈願して、
毎年春の彼岸に合わせて3月20日に行われているものです。
江戸時代から400年以上続く伝統の行事で、かつては夜通し念仏を唱えていたことから
この名前が付けられました。
昭和46年には市の重要無形文化財に指定されています。
保存会の会員らは、地域の伝統文化を絶やすまいと今年も仕事の合間を縫って
年明けから10回以上の練習を重ねてきました。
この日も真剣な表情で、およそ1時間に渡って念仏を唱え、集まった人たちの目を引き付けていました。
続いて子どもたちによる数珠まわしが行われました。
これは、今までの成長に感謝し、 これからの家族の健康を祈願するというものです。
子どもたちは、1000個の玉をつなげて作られたおよそ8メートルの数珠玉を
会員らの掛け声に合わせて、元気よく回していきました。
また、途中には太鼓や鐘を興味深々で鳴らす子の姿も見られるなど、
子どもたちにとって伝統行事に親しみを持つ良い機会になっていたようです。
保存会では、少子化が進む中でも大切に伝統文化を伝え、後世に残していきたいとしています。