『荒堀区 夜明かし念仏(15.3.20)』

           
        Posted on 2015年 3月 25日      
     
       

20日(金)、荒堀区の薬師堂では、

市の重要無形文化財にも指定されている

「夜明かし念仏」が行われました。

この日薬師堂内に設けられた道場では、

地元の人や観光客およそ30人が見守る中、

区民有志で作る「夜明かし念仏保存会」の会員らが

念仏を唱えました。

荒堀区の夜明かし念仏は、

浄土系「時宗」の開祖である一遍上人の踊り念仏を元に、

江戸時代から400年以上続けられているものです。

先祖の冥福や地域の安全を願い、

春の彼岸に合わせて毎年3月20日に行われています。

昭和46年には、市の重要無形文化財にも指定されました。

かつては朝まで念仏を唱えていたことから

「夜明かし念仏」と名づけられいますが、

現在は夜7時から1時間ほど念仏を唱えています。

この日薬師堂内には念仏に合わせて太鼓や鐘の音が響き渡り、

厳かな雰囲気に包まれていました。

念仏に続いては、数珠回しが行われました。

これは、1000個の玉を繋いだ、長さおよそ8メートルの数珠を

皆で手に持って回していくもので、

子どもの健康と成長への願いがこめられています。

参加した区内の子どもたちは、大人たちのまねをしながら

楽しそうに数珠を隣の人に回していきました。

「夜明かし念仏保存会」では、若い人たちにも呼びかけながら、

伝統あるこの行事を今後も続けていきたいとしています。

     
   
 
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