『第89回 蓮峰忌 (16.2.28)』
2月28は、小諸義塾の創設者、木村熊二の命日です。
熊二を偲び、28日(日)には、小諸義塾の会の会員らが 蓮峰忌を執り行いました。
木村熊二は、明治時代の教育者で牧師です。
文豪・島崎藤村や画家・丸山晩霞などを教師に招いて小諸義塾を開くなど、
日本の近代教育の発展に尽くしました。
熊二の命日である2月28日には 毎年「蓮峰忌(れんぽうき)」が行われており、
89回目となる今年は小諸義塾の会の会員など、 およそ30人が集まりました。
代表の会員らが祭壇に花を手向けた後には、
熊二が作詞した「小諸の春」を皆で歌って 故人を偲びました。
また、この日は元小諸市教育長で、
小諸義塾の会の会員として熊二の研究をしている 上野英世さんが、
「木村熊二の生き方」と題した講話を行いました。
上野さんは、「武士として生まれた熊二が、
アメリカのホームステイ先で献身的な愛情を受けて 柔和な性格になった」
「12年に渡る留学経験が、 のちの教育者としての熊二を作っていった」と紹介し、
熊二の生涯についてわかりやすく解説していました。
集まった人たちは、 メモを取るなどしながら熱心に聞き入っていました。
小諸義塾の会では、 今後もこの「蓮峰忌」を継続して行うことで 熊二の功績を伝えていきたいとしています。