『第65回 長野県図書館大会(15.11.14)』
長野県内の公共図書館や学校図書館などの関係者が
一堂に会し、
県内各地で毎年行われている
『長野県図書館大会』が、
今年は小諸市を会場に開かれました。
この日、大会式典の会場となった、
小諸市文化センターホールには、
県内各地から訪れた、
およそ600人の図書館関係者が集まりました。
主催者を代表して挨拶に立った、長野県教育委員会の
伊藤学司教育長は、
子どもたちにとっての読書の必要性と
図書館の果たす役割についてこのように話しました。
更に伊藤教育長は、生涯学習の面から見た、
図書館のあるべき姿について、このように述べていました。
大会では、京都大学名誉教授で、
2007年から5年間、国立国会図書館長を務めた、
長尾真さんによる
基調講演が行われました。
「図書館の現在と進むべき未来」と題して
講演に立った長尾さんは、
国会図書館長時代に取り組んだ、
書籍や文化財などの「デジタルアーカイブ」について、
詳しく解説しました。
その中で長尾さんは、
「本をデジタル化することで、
音や映像を取り入れることが可能となり、
表現の世界が拡大する。」と説明。
「電子読書端末」を上手に利用することで、
読書感想の意見交換など
双方向のやり取りも可能となるに述べました。
更に長尾さんは、
「文化財を資源としてとらえ、
デジタルアーカイブすることによって、
外国人に、日本が世界の中で貴重な存在であると知ってもらえる。」と話し、
「住民の力で日本を世界に尊敬される国にしていって欲しい」などと述べていました。