『第46回 着衣人物写生会 (25.6.22)』

           
        Posted on 2025年 7月 3日      
     
       

小山敬三美術館と美術館友の会が主催する

着衣人物写生会が、

6月8日(日)と22日(日)の2日間に分けて

文化センターで開かれました。


ことしで46回目を迎える着衣人物写生会。

美術愛好家の技術の向上を図ろうと行われているもので、

市内や近隣地域からおよそ30人が参加しました。

 

今回モデルを務めたのは、

佐久市に住む平岡貴子さんと

栗原綾さんの2人です。

 

講師は、小諸高原美術館・白鳥映雪館 学芸員の

白鳥純司さんが務めました。


参加者らは2つのグループに分かれて

モデルの様子をスケッチ。

白鳥さんの指導のもと、

皆、真剣な様子でモデルの表情をとらえ、

思い思いにキャンバスに描いていました。


参加者

「描いてみて、人物ですから

違う形にするわけにいかないから、

それを負うのが大変ですね。

つじつまが合うようにね。

上手くいくことはないけど、

周りに顔見知りの人が

たくさん来るので

それが生きがいですね。」


参加者

「前回のときにとてもいい天気で、

外の風景がとても春らしくて、

緑がとてもきれいだと会長さんが言っていたので、

それを少し入れてみようかなって。

全部忘れて熱中できるというか、

夢中になっちゃうと

時間を忘れて描けるというのがいいですよね。

ひとりだとなかなかお家で描けないじゃないですか。

だけど、みんなで触発し合って、

「あそこがいいよ、ここがいいよ」とか、

そうやって話ができるのが

いい機会なんじゃないかなってね。」


白鳥さん

「ことしも皆さん明るく積極的に

人物画の写生に取り組んでいて、

すごくいい雰囲気です。

背景にいろんなものを入れたりとか、

絵ならではのちょっとしたアレンジも見えつつ、

一生懸命形をとっているところが

すごく好印象です。

人物を通してモデルさんの持つ感情などが

出てきやすいとは思うんですよね。

あとは人物の動きなどを含めて、

深みのある絵画。

世界的に見てもモナリザとか肖像画、

有名な絵画は人物が中心なので、

追究するところがたくさんあると思います。

人物はすごく難しいのですが、

描きごたえのある絵なので、

ぜひ人物の形を足したうえで

積極的に描いていってほしいです。」

 

完成した作品は、

8月24日から31日までの日程で行われる

「第46回人物写生会展」で

お披露目される予定です。

     
   
 
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