『第36回地域医療懇談会(17.10.8)』

           
        Posted on 2017年 10月 16日      
     
        小諸厚生総合病院の病院祭が行われた今月8日(日)、 ステラホールでは、 今後の病院とまちづくりのあり方について考える 「地域医療懇談会」が開かれました。
「地域医療懇談会」は、 小諸厚生総合病院の労働組合が中心となり、 地域に根ざした医療を目指して、 30年以上前から開いているものです。
会場には、医療機関関係者や 市民などおよそ150人が訪れました。
はじめに行われた基調講演では、 小泉市長が「小諸市まちづくりの未来」をテーマに話しました。
小泉市長は、坂が急な街では 糖尿病リスクが低減する可能性があるという 東京医科歯科大学の研究を紹介。
坂の多い小諸のまちを健康づくりのまちとして PRできるのではないかと話しました。
続いて、小諸厚生総合病院の労働組合執行委員長で 医師の宮正彦さんを座長に、 黒栁隆之院長と小泉市長の対談が行われました。
小諸厚生総合病院は、現在移転新築工事が完了し ことし12月には、浅間南麓こもろ医療センターとして 市役所隣に開院します。 黒栁院長と小泉市長は これを前に、市民から寄せられた疑問や要望について それぞれの立場から 現状や課題をふまえて話しました。 その中で、 「新病院では駐車場が足りるのか」という疑問について、 黒栁院長は市庁舎近くで使用できる市営駐車場が およそ400台あると説明。 「病院が混雑する午前10時頃に 病院と市役所で駐車場を利用している台数を 調査したところ およそ350台で50台程の余裕がある」と話しました。 その上で黒栁院長と小泉市長は、 駐車場利用の課題について 病院と市の取り組みをそれぞれ次のように述べました。

院長「待ち時間が長ければ長い程、 病院の中で待っている時間は長いですから、 駐車している時間が長いということになりますから、 病院としては、まずできるだけ待ち時間を減らそうということが、 今回の再構築の中の大きなテーマでした。 今までは、どれ位待つか、わからない状況だったところを、 少なくとも、ここ30分位、あるいは1時間位の待ち時間については、 ある程度、明示できるような形にしていくというのが一つ。 なるべく午後の外来ができるところ、そちらの方へはなるべくシフトして、 10時11時にピークがいかないように、いま病院の中では取り組んでいます。」
市長「だいたいデータ的には、病院のピークと同じく10時前後が一つの山、」 病院と市役所の山、重なり合う山をいかに解消するか ここら辺が市役所としてできることかなと思っています。 市が主催する市庁舎でやる会議をその担当課によって集まりやすい時間にしていたが、 これを午前中にやらないようにしようと申し合わせをしました。
市と病院それぞれのトップが 市民からの声に応える形で進められた 今回の地域医療懇談会。
参加した人たちにとって 新病院の開院を前に、 まちづくりと病院づくりについて改めて考える よい機会となったようです。     
   
 
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