『第32回 小諸・藤村文学賞 入賞作品発表(26.6.15)』

           
        Posted on 2026年 7月 3日      
     
       

ことしで32回目を数える

「小諸・藤村文学賞」の入賞作品が決定し、

6月15日(月)に藤村ゆかりの宿中棚荘で

記者発表が行われました。

 

 

「小諸・藤村文学賞」は、

小諸ゆかりの文豪、島崎藤村の生誕120年、

没後50年の年に創設されたもので、

ことしで32回目を数えます。


応募者の自己啓発や応募作品を通じた

交流の機会を生むことが

ねらいとなっています。


エッセイが対象でことしは国内外から

3343作品が寄せられました。


選考委員を務めるのは

作家や文学研究家ら4人です。


事務局で2回の予備選考を行い、

記者発表の前日、14日に選考委員による

本選考を中棚荘で実施。

28点の入賞作品が決定しました。


ことしは、一般、高校生、中学生、

それぞれの部門で、

最優秀賞1人、優秀賞2人、

佳作5人が選ばれています。


選考委員の江尻潔さんは

ことしの作品について、

このように講評を述べました。

 その人の原点ですね。

で、そこに戻ってくれば、この人はですね。

また確かめられる。また生きていく。

この方法で、この方角で、生きる。

あの手立てがあるぞっていうことを再認識する。

こちらもそれに共鳴して。

また自分の中にそういう意識の種をいただいて、

それがまた健やかに伸びていく。

それでまた人生が豊かになっていく。

そういうような魂の自照になるような作品が

多数寄せられております。」

一般の部、最優秀賞に選ばれたのは、

埼玉県在住の大脇望美さんの作品

「真っ赤な掃除機と、五十年目の読書」です。


 「父は図書館にいる。毎日のように。

朝から晩まで母が生前に読んだ本は

きっとまだたくさんある。

これから少しずつ母を追いかけていくのだろう、

帰り道ふと思った。

結婚して50年理解し合えていないように見えた

2人だったけれども、父は父なりのやり方で

母をずっと見てきた、そして今も見ている。」


選考委員の太田治子(おおた・はるこ)さんは

「亡き母が当時読んでいた本をたどる父。

読書を通して、母がその頃に抱いていた

思いや気持ちを追いかける父の姿が描かれており、

その深い愛情が細やかに伝わってくる

すばらしい作品だった。

夫婦愛や読書の持つ力について

改めて考えさせられる内容だった」などと述べ、

作品を高く評価しました。

 

その他、高校生の部、

中学生の部の入賞作品も発表。


高校生の部では、最優秀賞に

小林聖心女子学院高等学校1年の

廣垣心彩さんの作品、「小さな背中に学ぶ」が。


中学生の部では、

慶應義塾普通部3年の

醍醐諒さんの作品、「おなかすいとらんね」が

最優秀賞に選ばれました。


また、小諸市民や小諸市内に通学する

学生に贈られる市長賞・教育長賞では、

一般の部、中学生の部から2人が選ばれました。


小諸市長賞には

昨年度の奨励賞に選ばれた

渡辺規秀さんの作品、「両親に捧ぐ」が。


教育長賞には、芦原中学校2年の

依田心海さんの作品、

「私の髪が誰かを笑顔に」が選ばれました。

 

また、奨励賞には、

最終選考に残った作品の中から、

市長賞、教育長賞に準ずる

特に優れた2作品が選ばれました。


今回、小諸市からは428件の応募があり、

前年度を3件上回りました。

 

32回目となる

「小諸・藤村文学賞」の表彰式は、

藤村忌にあわせ、8月21日(金)に

ステラホールで開催予定です。


また、ことしも市長賞・

教育長賞に選ばれた作品と

最終選考に残った作品を集めた作品集

「高原の町のスケッチ2025」を制作し、

表彰式後に関係者や市立小諸図書館に

配布するということです。

     
   
 
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