『第29回 小諸・藤村文学賞 入賞作品発表(23.6.12)』
ことしで29回目を数える
「小諸・藤村文学賞」の入賞作品が決定し、
12日(月)に記者発表が行われました。
「小諸・藤村文学賞」は、小諸にゆかりの文豪、 島崎藤村の生誕120年、没後50年の年から、 毎年行われているもので、 ことしで29回目を数えます。 応募者の自己啓発や 応募作品を通じた交流の機会を生むことが ねらいとなっています。
エッセイが対象で ことしも国内外から2460作品が寄せられました。
選考委員を務めるのは作家や研究家など4人です。 事務局で2回の予備選考を行い、 記者発表の前日、11日に選考委員による 本選考を実施。 27点の入賞作品が決定しました。 ことしは、一般、高校生、中学生、それぞれの部門で、 最優秀賞1人、優秀賞2人、佳作5人が選ばれました。
選考委員長を務める詩人の江尻潔さんは 「日常を大切にしたいと願う作品が多く、 その背景として、コロナ禍やロシア紛争が起きたことで、 平和な日常の有難さを感じる人が 増えたのではないか」 と講評を述べていました。
一般の部、最優秀賞に選ばれたのは、 千葉県在住の高須健之さんの作品 「モサ、タケ、ミーちゃん、有難う」です。 この作品は 元工場経営者の男性が飼っている猫と 日常での交流を描いた作品です。 選考委員の作家太田治子さんは 「85歳と高齢にも関わらず、 老いや苦しみが出てこない、すがすがしい作品」と 高く評価しました。
その他、高校生の部、中学生の部の入賞作品も発表。 中学生の部では、 佐久穂町立佐久穂中学校3年の 西部董弥さんの作品、「物づくりの動機」が選ばれ、 県内から5年ぶりの最優秀賞となりました。
この作品は、進路に悩んでいた時、 父親から祖父母が営むブルーベリー畑の稼業を 継ぐことを提案され、収穫作業を手伝い、 仕事の大変さを知った西部さんの 実体験に基づいたものです。
選考委員の江戸川大学教授の新井正彦さんは、 「やった人にしか分からない仕事の辛さが 前向きな姿勢で描かれていて秀逸な作品」と評しました。
更に、今回の高校生の部と中学生の部の応募作品は 「両親に対する感謝の想いや 思い出などを綴った家族愛に溢れる 作品が多かった」と述べました。
また、2回目となる 小諸市民や小諸に通学する学生に贈られる 市長賞・教育長賞では、 一般の部、高校生の部、中学生の部から、 あわせて3人が入賞しました。 小諸市長賞には 市川卓郎さんの作品、 「おたうえラーメン」が選ばれています。 教育長賞の高校生部門では、 小諸商業高等学校3年の 甲田花暖さんの作品、「母の強さ」、 中学生部門では、 芦原中学校3年の 桒原勝海さんの作品、「母と毎日の三食のご飯」 が選ばれました。
今回、小諸市民からは168件の応募があり、 去年と比べ36件応募が増えました。
「小諸・藤村文学賞.」の表彰式は、 藤村忌にあわせ、8月21日に開催予定。 また、市長賞・教育長賞に選ばれた作品と 受賞候補となった作品を集めた作品集 「高原の町のスケッチ」を制作し、 表彰式後に市立小諸図書館に展示するということです。
「小諸・藤村文学賞」は、小諸にゆかりの文豪、 島崎藤村の生誕120年、没後50年の年から、 毎年行われているもので、 ことしで29回目を数えます。 応募者の自己啓発や 応募作品を通じた交流の機会を生むことが ねらいとなっています。
エッセイが対象で ことしも国内外から2460作品が寄せられました。
選考委員を務めるのは作家や研究家など4人です。 事務局で2回の予備選考を行い、 記者発表の前日、11日に選考委員による 本選考を実施。 27点の入賞作品が決定しました。 ことしは、一般、高校生、中学生、それぞれの部門で、 最優秀賞1人、優秀賞2人、佳作5人が選ばれました。
選考委員長を務める詩人の江尻潔さんは 「日常を大切にしたいと願う作品が多く、 その背景として、コロナ禍やロシア紛争が起きたことで、 平和な日常の有難さを感じる人が 増えたのではないか」 と講評を述べていました。
一般の部、最優秀賞に選ばれたのは、 千葉県在住の高須健之さんの作品 「モサ、タケ、ミーちゃん、有難う」です。 この作品は 元工場経営者の男性が飼っている猫と 日常での交流を描いた作品です。 選考委員の作家太田治子さんは 「85歳と高齢にも関わらず、 老いや苦しみが出てこない、すがすがしい作品」と 高く評価しました。
その他、高校生の部、中学生の部の入賞作品も発表。 中学生の部では、 佐久穂町立佐久穂中学校3年の 西部董弥さんの作品、「物づくりの動機」が選ばれ、 県内から5年ぶりの最優秀賞となりました。
この作品は、進路に悩んでいた時、 父親から祖父母が営むブルーベリー畑の稼業を 継ぐことを提案され、収穫作業を手伝い、 仕事の大変さを知った西部さんの 実体験に基づいたものです。
選考委員の江戸川大学教授の新井正彦さんは、 「やった人にしか分からない仕事の辛さが 前向きな姿勢で描かれていて秀逸な作品」と評しました。
更に、今回の高校生の部と中学生の部の応募作品は 「両親に対する感謝の想いや 思い出などを綴った家族愛に溢れる 作品が多かった」と述べました。
また、2回目となる 小諸市民や小諸に通学する学生に贈られる 市長賞・教育長賞では、 一般の部、高校生の部、中学生の部から、 あわせて3人が入賞しました。 小諸市長賞には 市川卓郎さんの作品、 「おたうえラーメン」が選ばれています。 教育長賞の高校生部門では、 小諸商業高等学校3年の 甲田花暖さんの作品、「母の強さ」、 中学生部門では、 芦原中学校3年の 桒原勝海さんの作品、「母と毎日の三食のご飯」 が選ばれました。
今回、小諸市民からは168件の応募があり、 去年と比べ36件応募が増えました。
「小諸・藤村文学賞.」の表彰式は、 藤村忌にあわせ、8月21日に開催予定。 また、市長賞・教育長賞に選ばれた作品と 受賞候補となった作品を集めた作品集 「高原の町のスケッチ」を制作し、 表彰式後に市立小諸図書館に展示するということです。