『第17回虚子・こもろ全国俳句大会(16.4.29)』

           
        Posted on 2016年 5月 9日      
     
       
小諸ゆかりの俳人・高濱虚子。 市内与良には、虚子の功績を称えて平成12年に開館した 「市立小諸高濱虚子記念館」があります。 大型連休初日となった先月29日。 高濱虚子と小諸との縁にちなみ今年で17開催となった 「虚子・こもろ全国俳句大会」が行われました。 「人々に更に紫苑に名残あり」。 「追憶」と言う花言葉を持つ「紫苑」を用いたこの俳句は、 俳人・高濱虚子が、足かけ4年を過ごした小諸を去る時に 残した句です。 小諸での生活を振り返り、 名残惜しげに小諸を去ろうとする虚子の心情が伺えます。 俳人 高濱虚子。 近代俳諧の巨匠として名を知られています。 虚子は第二次世界大戦中の昭和19年9月、 小諸の与良町に住む、 小山榮一氏を頼り、疎開してきました。
昭和22年10月、74歳で小諸を去るまでの足かけ4年間は、 虚子が最も輝いた活動期といわれており、 「小諸百句」として数々の名句を残しています。
現在も残る、虚子の旧宅「虚子(きょし)庵(あん)」。 その隣には、平成12年に市立高濱虚子記念館も建てられ、 虚子の小諸時代の功績を今に伝えています。 「虚子・こもろ全国俳句大会」は、 市立高濱虚子記念館の開館を記念して始まったものです。 今年で17回目の開催となり、 全国各地の俳句愛好家たちが集う大会として 定着してきています。 この大会では事前に作品を募るほか、 季節にちなんだ席題を提示して、 当日句も募集しています。
今年の当日句の席題は、 小諸市内の風景を見ながら作る「小諸市内嘱目吟」と、 「田螺」の2つです。 虚子庵や記念館周辺では、 訪れた俳句愛好家らが、 市内を巡りながら詠んだ句をしたため、 投句箱に投句する姿が多く見られました。 午後にはステラホールを会場に、 小中学生・高校生・一般の部で特選に選ばれた人たちを対象とした 表彰式が行われました。 挨拶に立った小泉市長は、 市長就任11日目の気持ちとして、 初めて作ったという俳句を披露し、会場を沸かせていました。
17回目となる今回は、これまでで過去最高の 7,995人から応募があり、 投句数は2万4千613句にのぼりました。
その中から 今年の大会における最高賞 「俳句大会賞」に選ばれたのは、 群馬県の桐野梅子さんの作品 「山国の風がしずまる良夜かな」です。 小諸市からは、 塩川正さんの作品が小諸市議会議長賞を受賞。 小学生の部では2人が特選に選ばれました。
多くの応募があった学校に贈られる「学校賞」には、 奨励賞に、小諸高校と芦原中学校、 それに、野岸小学校と東小学校、千曲小学校が選ばれています。 なおこの日は当日句として105人から応募があり、 席題「田螺」は特別選者5人によって入選作品が決定。 席題「小諸市内嘱目吟」は今回初めての試みとなる 参加者の互選による投票の結果、 最も点数が多かった5人が入選となりました。 それではここで、大会句・当日句の 小諸市内の入選者をご紹介します。 なお、ご紹介するのは特選を受賞した方々で、 学年は、作品の申し込みがあった 平成27年度時点のものとなります。
まずは大会句・一般の部です。 小諸市議会議長賞 塩川正さんの作品 「虚子庵の 甕臥せてある 冬構え」 続いて大会句・小学生の部です。 野岸小学校 大西慶吾さんの作品 「顔あつく まゆ玉やくぞ どんどやき」 同じく野岸小学校 土屋光さんの作品 「春風が 小諸の町を ふきぬける」 以上3作品が特選に選ばれています。 当日句です。 まずは、特別選者の方が選んだ 席題「田螺」での特選です。 内堀たづ子さんの作品 「ひび割れし 土塊めくり 田螺とる」 国見敏子さんの作品 「喪中より 喪明けの淋し 田螺汁 以上2作品が選ばれました。 続いて席題「小諸市内嘱目吟」です。 こちらは参加者の投票による互選の中から 得点の高かった5作品が選ばれました。 そのうち小諸市からは最高点となる8得点を獲得した 3人の方の作品が選ばれています。 岡山幸子さんの作品 「青ぬたや 窓いっぱいに 浅間山」 石田経治さんの作品 「苗代寒 農夫ひと言 づつ交わす」 清水節子さんの作品 「畑打や 小諸は長寿 多き町」 以上3作品です。
     
   
 
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