『第5回小諸フィルムコミッション市民参加型総会(13・3・23)』

           
        Posted on 2013年 3月 28日      
     
       

昨年秋に、小諸市や佐久市などでロケが行われた島崎藤村原作の映画

「家」が5月にいよいよ公開となります。


23日(土)には、この撮影に協力をした小諸フィルムコミッションの市民参加型の総会が

ベルウィンこもろで開かれ、事業報告と共に映画の監督を務めた秋原北胤(あきはら・ほくいん)さんの

講演が行われました。

会では、まず始めに小諸フィルムコミッションの牧野和人(まきの・かずと)会長が挨拶に立ち、

「小諸の歴史や文化などを映像を通して全国へ発信していきたい。

来年度も小諸をロケ地に選んでもらえるように活動に励んでいきます」と述べました。

小諸フィルムコミッションは、小諸市に映画やドラマなどの撮影を誘致して、地域活性化に繋げようと、

平成21年に発足した団体です。

この総会は、会員だけでなく市民にも活動について知ってもらいたいという思いから、

毎年、市民も参加出来る形で開かれていて、今年で5回目になります。

この日は、会員を始め小諸市や佐久市の市民など70人以上が集まる中、

今年度の事業や来年度の事業計画について報告が行われました。

 そのうち、今年度の事業報告では、小諸を舞台にしたアニメーション

「あの夏で待ってる」の関連イベントについて、昨年の夏に開かれた「なつまち感謝祭」が

大盛況だったことなどが報告されました。

続いて、島崎藤村原作の小説を描いた映画「家」のロケが昨年10月に、

小諸市内にある小諸病院や虚子庵、それに本町で行われたことが紹介されました。

小説「家」は、島崎藤村の自伝的な作品です。

明治時代の木曾を舞台に、藤村の生家と藤村の姉の嫁ぎ先 高瀬家がモデルとして描かれています。

映画は、昭和40年代頃の時代設定になっていて、

2つの旧家の没落と家族の離散の中から浮かび上がる新しい「家族」の形に光があてられています。

報告に続いて、映画「家」で監督を務めた秋原北胤(あきはら・ほくいん)監督が

「映画ビジネスにおける真の地域活性とは」をテーマに講演に立ちました。

秋原監督は、これまでに、太宰治の「斜陽」や佐久市を舞台にした「一遍上人」など

文学映画を中心に手がけてきていて、今作が22作目となります。

話しの中で秋原監督は、「地域を活性させるには、ロケの誘致が全てではない。

自分たちの地域と映画の関係性に気付き、結び付けられるかどうかが大切だ」と指摘しました。

また、「これからも人や地域と一緒になって、皆が、映画から何か得られるような作品を作っていきたい」と

映画製作への想いを語っていました。

集まった人たちは、終始秋原監督の話しに聞き入っている様子でした。

講演が終わると、秋原監督のサイン会が行われ、会場には長蛇の列が出来ていました。

会員を始め多くの市民が集まり、有意義な総会となった様子でした。

ニュースの中でご紹介をした島崎藤村原作の映画「家」は、

5月11日(土)から佐久アムシネマで公開されます。

映画の特別鑑賞券の販売は、既に始まっていて、中学生以下が800円、高校生以上が1000円です。

初日には、秋原監督と主演を務めた西村知美さんの舞台挨拶が予定されています。

舞台挨拶の鑑賞をする場合は、鑑賞券のほかに無料の「舞台あいさつ鑑賞券」が必要となります。

席に限りがありますので、観覧をご希望の方は早めにお申し込みください。

お問い合わせは、小諸市役所 商工観光課 観光係、

または小諸フィルムコミッション 事務局の中山さんまでご連絡ください。

     
   
 
TOP