『発見された木版画展 60年の時を経て 内覧会 (19.9.24)』

           
        Posted on 2019年 9月 27日      
     
       
60年の時を経て、1960年代に制作された 「小諸東中学校」の生徒の木版画がよみがえります。 「発見された木版画展―60年の時を経て―」と 題した版画展が、 きょう25日から29日までの5日間の日程で 小諸高原美術館・白鳥映雪館で開かれています。
きのう24日(火)には、内覧会が開かれました。 今から60年ほど前、 美術雑誌『別冊みづゑ18』に掲載された、 飛騨高山市の子どもたちの版画特集。 これを読んだ当時小諸東中学校の美術教員だった 矢嶋正一さんが 「飛騨の子どもたちにできることが 小諸の子どもにできないわけがない」と、 3年計画で同じレベルの作品を生み出そうと、 版画教育を積極的に推進しました。 3年目には、「全国小中学校版画コンクール」で、 全国の中学校で唯一「学校賞」を受賞し、 個人賞も多数受賞するなど、大きな成果を上げました。 このときの作品は全て散逸したかに見えましたが、 当時矢嶋さんの指導を受けた学年の生徒の1人、 小林秀夫 教育長が 版画作品の行方の調査に乗り出しました。 そんな中、ことし、 11点がまとめて保管されていたことが分かり、 今回の作品展につながりました。 今回の作品展では、当時制作された木版画の現物15点や、 雑誌などに載っていた作品を拡大印刷したレプリカなど、 およそ25点が展示されています。 モチーフの多くは、 馬を使った代かきや牛舎、 養蚕の作業風景など当時の生活の様子です。
生徒・山口さん 「これはびっくりしましたね。もう、それこそ忘れているしね。 原版ありませんしね、だけど、あるよ、という風に聞いて、 誰が持っているんだろうと、こういう気持ちでね、 本当にびっくりしました。 矢嶋先生はものすごく積極的にですね、 私らにご指導くださってですね。 版画やるぞ、ともう厳しいぐらいにね、 怖いぐらいにご指導いただいたんですけど、 ただ今見るとねよくも飽きずに、 だいたい私なんて飽きすけだから、 途中で辞めちゃうんですけど、これだけのやつをね、 そういう根気を作っていただいたということで感謝しています。」   矢嶋先生 「60年経って今見れば、ここまで私の気持ちを汲み取って、 取り組んでくれたかという思いで、 もう込み上げてくるものがありますね。 小諸の子どもは岐阜の子どもなんてもんじゃないと、 日本一の子どもだということを思いますね。 粘り強さ、それから誠実さ、アイディア、そういう点で、 もう素晴らしい子どもたちだ、 その子どもに出会えたことを私は感謝しています。 白黒の美しさね、真っ白のところと、真黒のところと、 白と黒の混ざりあったところと、 それが組み合わされて、作品になっているけれど、 その作品を通して、訴えてくる 美しいものを見てもらいたいと思います。」
作品展は、 きょう25日(水)から29日(日)までの5日間、 小諸高原美術館市民展示室で行われます。
     
   
 
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