『海野和男写真展 ‐世界最大のトリバネアゲハ‐ (23.7.22)』

           
        Posted on 2023年 8月 7日      
     
        昆虫写真家海野和男さんの写真展が 小諸高原美術館・白鳥映雪館を会場に 今月22日(土)~来月20日(日)までの日程で 始まりました。 初日の22日(土)には、 オープニングセレモニーが行われました。
オープニングセレモニーには、 来賓をはじめ大勢の市民らおよそ100人が集まりました。
海野和男さんは、東京農工大学で昆虫行動学を学び、 その後フリーの昆虫写真家として活躍。 およそ30年前に小諸市にアトリエを構え、 小諸の昆虫や自然を撮影しています。 また、熱帯雨林を中心とした海外取材も多く、 年100日程度海外での撮影に充てています。
大型企画3本立てとなることしの写真展。 一つ目は「世界最大のトリバネアゲハ」と題し、 絶滅危惧種になっている世界でも貴重なチョウ アレクサンドラトリバネアゲハをはじめ、 世界のトリバネアゲハ全種の標本や解説パネル およそ60点を展示しています。
また、コラボレーション企画として、 昆虫写真家の高嶋清明さんによる 昆虫の飛翔をテーマにした作品 「超スローモーションの世界」を 15点展示。 さらにプロジェクターでも 高嶋さんの作品を常時紹介しています。
一方、第2展示室では、 去年、新宿オリンパスギャラリーで展示した 「マクロレンズで撮る昆虫世界」の出品作品が 飾られました。
多くの人に昆虫が住みやすい環境を守ることの大切さを 知ってもらおうと、海野さんの自宅で撮った 準絶滅危惧種のチョウの写真も並びました。   その他 「新しい昆虫写真 Next Generation」と題し、 若手プロ写真家とプロ写真家を目指す 10代、20代の若者8人の写真が 24点も展示されています。
海野和男さん 「トリバネアゲハっていうのは、 世界最大の蝶を含むグループなんですよね、 アジアからオーストラリアまでいるんですけど、 その中の世界最大のトリバネアゲハは アレクサンドラトリバネアゲハ、 なんと羽を広げると30センチもある、 それをですね昨年の秋に 一ヶ月以上かけてニューギニアで取材をしたんです。 それを、NHKの「ダーウィンが来た」 で放映されたんですけれども、 写真で展示するのは今回がはじめてと、 初公開の写真です。 一ヶ月以上ニューギニアに滞在して アレクサンドラトリバネアゲハだけで だいたい3週間毎日同じ場所で通って オスを見れたのは一回だけという、 そういうものすごく貴重な蝶がですね、 出会うこと自体がものすごく今難しくて、 数がものすごく少ないんですね、 パンダなんかと同じような 絶滅危惧のカテゴリーに入っています。 テレビでは語れなかったようなことを ビデオで自分がしゃべったりして、 そういうビデオを流していますし、 写真を見ていただいて、 こんな大きな生き物が、蝶々が 世界にはいるんだということを 知ってもらえると嬉しいですね。」
この日は、オープニングマルシェも開催。 地元飲食店の出店やワークショップが行われ、 多くの人でにぎわっていました。
昆虫写真の魅力を感じられる海野和男さんによる写真展は 来月20日まで小諸高原美術館で開かれています。 入館料は大人500円、小中高生は無料となっています。     
   
 
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