『浅間連峰地区山岳遭難防止対策協会小諸支部定期総会(15.6.30)』
浅間山を始めとする、
浅間連峰での遭難の未然防止や遭難救助などに携わる
浅間連峰地区山岳遭難防止対策協会小諸支部の
定期総会が、30日(火)に開かれました。
この日ベルウィンこもろで開かれた定期総会には、
遭難防止対策協会小諸支部の隊員ら、
およそ25人が出席しました。
会長を務める栁田市長は挨拶で、
今月16日と19日にごく小規模な噴火をした
浅間山について、
「風評被害を最小限にするために、
正しい情報を正確に丁寧に伝えて行くことが重要。」だと
呼びかけていました。
浅間連峰地区山岳遭難防止対策協会は、
浅間山を始めとする浅間連峰での遭難の未然防止や、
遭難者の救助に対し、
市や関係機関と連携して務めることなどを目的とした組織です。
小諸と御代田、軽井沢の3つの支部に分かれており、
小諸支部には、隊員・相談員35人と役員や事務局
あわせて63人で構成されています。
毎年、7月から10月にかけて、土曜、日曜、祝日は、
登山者に対して登山指導や相談に応じている他、
定期的に救助訓練などを行い有事に備えています。
今年度は先月24日に県警のヘリコプターによる
救助訓練にも参加しました。
浅間山では火山活動の活発化から6月11日に
噴火警戒レベルが2に引き上げられて以降、
6月16日と19日に
ごく小規模な噴火が発生しており、
現在、火口からおおむね2キロメートル以内への立ち入りが
禁止されています。
この日は昨年度の事業報告や
今年度の事業計画などについて審議が行われた後、
登山規制に関する今後の対応についての意見が
上げられました。
これを受け小諸市では、
「現在は職員を登山口などに配置し、
注意喚起を行っている他、
下山届の提出もお願いしている。」と説明。
「初期の対応としては良いが今後続ける必要があるか、
体制の見直しも含め今後検討していきたい。」と
述べていました。
また、浅間山の噴火警戒レベル引き上げに伴い、
小諸市内の宿泊客が激減していることにも触れ、
「多くの人たちに来ていただけるよう、
お声かけをお願いしたい。」と会員らに、
側面からの支援を呼びかける場面も見られました。
この日6月30日の段階で、今後の体制について検討すると
回答していた市側ですが、
昨日2日に開かれた警戒対策本部会議で、
噴火警戒レベルが引き上げられてから行われていた
登山口などに職員を配置しての登山指導と
黒斑山にあるスピーカーを使っての登山者管理は、
今日3日をもって一旦終了することが発表されました。
かわりに、明日4日から10月12日までの
土曜・日曜・祝日には、
浅間連峰地区山岳遭難防止対策協会 小諸支部が
夏山パトロールを行う予定だということです。
なお、この日は、役員の改選も行われ、
引き続き、小諸市の栁田市長が会長を。
副会長を、小諸警察署の碓井千尋署長と、
小諸市消防団の清水克彦団長が、
務めることになっています。