『浅間山の火山噴火を想定した無人化施工機械の操作講習会(14.10.29)』
先月29日(水)、市内和田の工業団地では、
災害時の建設作業における作業員の安全確保のために、
建設機械の遠隔操作を学ぶ講習会が開かれました。
この講習会は、浅間山の噴火を想定し、
国土交通省利根川水系砂防事務所の主催で 開かれたものです。
平成19年から群馬県側では行われていた講習ですが、
一昨年から長野県側も利根川水系砂防事務所の 管轄となったことから、
今年初めて小諸で企画されました。
この日の講習会は午前の部と午後の部に分かれて行われ、
午後の部には、県内の建設業者社員や 国土交通省の所員などおよそ60人が参加しました。
参加した人たちは、リモコンを使い、
土砂の掘削作業や災害時の復旧作業などに使われる バックホーの遠隔操作を実践。
この他、バックホーや作業箇所の前に取り付けられた カメラの映像をモニターで見ながら、
真剣な面持ちで操作にあたっていきました。
浅間山は小規模ではありますが2009年にも噴火しています。
別荘地が多く首都圏からも近い場所に位置していることから
噴火の時の社会的影響が大きいと想定され、
平成24年にはこの地域を土砂災害から守る取組みが
全国に先駆けて「火山噴火緊急減災対策事業」に 採択されています。
今回の講習会もその一環で、
噴火の際、火山に近く土石流などの被害を受けやすい危険な場所で工事をする場合に備える目的で、
無人の施工機械の操作の仕方を学びました。
この日使用した無人化の施工機械は、
九州の新燃岳や御嶽山の噴火の時にも 使われており、
災害現場から離れて操作をすることで 作業員の安全が確保できるものです。
国土交通省利根川水系砂防事務所は、
今後もこうした講習会を行い、
地元の建設業者との協力体制を強めながら、
建設機械の遠隔操作ができる人を 増やしていきたいとしています。