『浅間山で小規模噴火発生・噴火警戒レベル3に (19.8.7~8)』
きのう7日(水)午後10時8分、
浅間山の山頂火口で小規模な噴火が発生しました。
これに伴い、気象庁は、
噴火警戒レベル「1」から、噴火警戒レベル「3」の「入山規制」に引き上げ、
火口からおおむね4キロの範囲では、
噴火に伴う大きな噴石や火砕流に警戒するよう呼びかけています。
きのう午後10時8分、浅間山で発生した小規模噴火の模様です。
気象庁によりますと、
噴煙は火口から1800メートル以上まで上がった他、
大きな噴石が火口から200メートル程度まで飛んだ模様で、
噴火はおよそ20分間続いたということです。
浅間山で噴火が発生したのは、
ごく小規模な噴火だった2015年6月19日以来、およそ4年ぶり。
噴火警戒レベル「3」への引き上げは、
2009年5月27日以来およそ10年ぶりとなります。
浅間山の噴火を受け、小諸市では、
きのう午後10時30分に災害対策本部を設け、情報収集にあたりました。
小諸市によると、
現在までに噴火による噴石や降灰などは確認されていないということです。
また、人的な被害、農作物などへの被害も確認されていません。
登山届を提出していた人たちの所在の確認も行い、
入山規制についての説明も行ったということです。
噴火警戒レベルが入山規制となる「3」に引き上げられたことに伴い、
小諸市では、深夜のうちに入山規制を周知する看板を小諸駅に設置。
また、火山館コース、黒斑コース、それぞれの登山道入り口、
あわせて3箇所で、
火口から4キロの範囲へ登山を禁止する看板に差し替えました。
登山口には、職員2人ずつ配置し、
黒斑コースは車坂峠まで、
火山館コースは一の鳥居まで登山客への入山規制を実施しています。
登山口にある天狗温泉浅間山荘では―
昨夜の状況はー
「小諸市内もそうであったように、ここは特に何か異常があったということはなく、
音も降灰も全く何もないという状況ですね。
防災無線で知ったという状況です。」
打撃はありそうですかー
「レベル3というのは全く登れない状況ですので、
登山の客様は、かなり大きな影響が出てくると思います。」
「登山のお客様は当然、噴火警戒レベルによっての動きになりますので、
うちもそこに合わせていくしかないというところですね。
小諸市民の皆様には、今回の噴火が大きかったものではないと認識していますので、
お気軽にまたお越しいただければという風に思っています。」
小諸市では、きょうの午後4時から
3回目の対策本部会議を開き、今後の対応などを協議しました。
市では現在、噴火に関する情報収集や、
入山者への注意喚起を行っていますが、
今後も引き続き、
各登山道入り口に職員を配置し、
火口から4キロの範囲への入山禁止のよびかけを
徹底していくことにしています。
危機管理課長
(今後の市の対応)
「今後は、一番は、風評被害というものが出てまいりますので、
これに対応する対応をどうしていくかっていうところが、
一番の課題という風になるかと考えております。」
「浅間山は、百名山でもありますので、
ぜひ登山のみなさんには、レベルが2または1に下がりましたら、
ぜひお出かけいただきたいという風に思っております。
また、市民のみなさんにつきましては、浅間山はですね、
監視体制等あって、安全な山という風になっておりますが、
今回のように、急に噴火をするようなこともありますので、
ぜひ留意をしていただきと思っておりますのでよろしくお願いします。」