『氷区の風穴の勉強会(16.11.20)』
この日は、地元氷区の区民を始め、 風穴の活用や保存を考える市民有志など、 およそ30人が参加し、 氷区内にある風穴の見学を行いました。 北向きの斜面に面し、地中の温度が一年を通して低い氷区。 天然の冷蔵庫とも言われている風穴は、 その自然環境を活かし、 5.6メートルほどの深さの縦穴を掘削して造られたもので、 始まりは江戸時代中期頃と言われています。 以前はおよそ10の風穴が集中していましたが、 現在は、明治7年3月に創設されたと見られる、 ただ一つの風穴だけが使用されていて、 その他の風穴は、 かつて使用された面影を残すのみとなっています。 この日、講師として招かれたのは、 日本の風穴研究の第一人者で、 駒澤大学地理学科で自然地理学専門の 講師を務める清水長正さんです。
清水さんは、現在活用されている風穴の入口付近の 温度と湿度を測ると、 さっそく中に入り、参加者らと共に、 風穴内の様子を見て回りました。 風穴の中には食料品や 日本酒などを保存している場所の奥に、 かつて氷を保存する「氷室」として 使用していた場所もあります。
石垣が積み上げられたここは、 この風穴の中で最も温度が下がる場所です。 清水さんはこの場所に温度計を設置。 来年の全国風穴サミットに向けて、 小諸の風穴の特性などを調べていくことになりました。 この他、かつて氷を貯蔵していた場所や、 一帯に点在する風穴を皆で見学。 清水さんは、参加者らを前に、 「氷区はへこんでいる地形だからこそ風穴ができた。」などと、 地形と風穴の関係性などについても説明していました。