『栁澤勝彦さん「第82回国際写真サロン」で 審査委員特別賞受賞(22.2.27)』

           
        Posted on 2022年 3月 11日      
     
        相生町のカメラ店「カメラハウス小諸」代表の 勝彦さんが このほど、「第82回国際写真サロン」で、 審査委員特別賞に輝きました。
国際写真サロンは、 国内外の写真家が出品する写真コンテストです。
第82回国際写真サロンでは、 52カ国の地域から5659点、 国内からは3617点の応募がありました。
その中で、「カメラハウス小諸」代表の栁澤勝彦さんは、 国内外、それぞれ3つの最優秀賞作品に贈られる 審査委員特別賞に見事選ばれました。
作品名は、「輝く朝」。 夜が明けてくる瞬間を撮影したもので、 草原のような土手草を前に、 雲の間から見える浅間山が写されています。
審査員からは、 「雲と草のドラマがぶつかり合い生まれた作品。 静寂な風景の中に、自然の強さが表現されている。 作品を眺めていると風を感じるような、 雲が移り変わっていくような臨場感がある。」と 評されました。
栁澤さん 「朝の一番おいしい時間帯、マジックアワーを。 山の峰に最初に光が差した瞬間であること、 状況の設定が、変わった被写体の質感、 こういう現実離れした空間を切り取ってあることかなと思います。 雲の間に朝焼けの浅間山が見えた瞬間が 私としては瞬間的な魅力が出せたかなと思います。 それと、舞台設定として、 独特な質感を持っている草を扱ったことが 丁度うまく功を奏したかなと思います。」
栁澤さんのカメラ歴は47年。 これまで、「ニッコールフォトコンテスト」で 特選や準特選などの賞を7年連続受賞したり 「日本の自然フォトコンテスト」では、 2005年と2006年に優秀賞に輝いたりするなど 各大会で賞を受賞してきました。 国際写真サロンの審査委員特別賞は、 2006年以来2度目となります。
栁澤さん 「素直に嬉しいというのが最初の気持ちですね。 長年やってきて、報われたと思う。 ラッキーもあるけれども嬉しいという気持ちが一番です。 一度目のほうが、ある意味偶然撮れて、 ラッキー部分が大きかったのですが、 今回のは、2006年からじっくり狙っていた場所だったので、 1回目とは違う格別な嬉しさがあります。 このコンテストは、全日本写真連盟主催、 朝日新聞社後援の大会で、扱いが大きな大会です。 よし!ここで一発取ってやるぞという気持ちで応募しました。 マンネリ化しないようにが一番ですかね。 その上手にまとめることができる人は沢山いるんです。 こういうコンテストでもそうですが、 きれいな写真、だれが見ても ほめてくれる写真はものすごくいっぱいあるので、 そうじゃないところで評価されるような、 風景の中で、この人がこんな風に見たなと 思ってもらえるような個性が光る写真を目指しています。」
現在、栁澤さんは、 小諸市や佐久市、追分にある写真クラブで講師を務めるなど カメラで写真を撮る魅力も多くの人に伝えています。
また、自身のみならず、 店へ写真の現像に来た人の作品も 写真コンテストで数多く賞に選ばれているそうです。
栁澤さん 「店として私としては、 より多くのお客様に喜んでいただけることが一番、 私にもお客様にも良いことなので、 少しでも多くのお客様が喜びを味わっていただけるように 写真を焼くときに一生懸命しています。 カメラは現実の複写機ではあるのですが、 そこに気持ちを込められるのもカメラだと思います。 そこのところを使い手の人たちに 理解して使ってもらえればと良いと思います。 カメラは冷たいものですが、 気持ちが込められる道具かなと思います。 今までやってきたことを継続していくことが一番です。 私ももう高齢になってきているので、 これからものすごいことをしようということは考えていなくて、 お客様に静かに喜んでいただける、 じっくり生活の中で写真を味わっていただけるようなことの お手伝いが出来ればよいのかなというのが今の私の考え方です。」     
   
 
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