『柏木上区わら馬づくり(16.1.31)』
佐久地域には、2月8日の初午の日に
無病息災を願ってわら馬を引いて
道祖神を参拝するという「馬引き」の伝統があります。
柏木上区では、この馬引きで使う
「わら馬」の製作が行われました。
この日は区内に住むわら馬づくりの名人3人が中心となり、
集まった区民たちに、わら馬の作り方を教えていきました。
柏木上区では、公民館の主催で20年以上前から
わら馬づくりを行っています。
区内の若い世代にも
伝統文化を継承していきたいという思いから、
今年は区内の小学生にも積極的に声をかけており、
多くの子どもたちの参加に繋がりました。
このわら馬は、子どもたちの健やかな成長を願って、
毎年この時期に作られているものです。
出来上がったわら馬におはぎを乗せて
道祖神に参拝することで、
無病息災のご利益があると昔から言い伝えられています。
かつては、2月8日になると区をあげて「馬引き」の行事が
行われていましたが、少子化の影響から
最近では個人がそれぞれに参拝するようになっており、
区ではこうして集まってわら馬を作る行事のみが
続けられています。
参加した区民たちは、慣れない藁の扱いに苦戦しながらも、
熱心にわら馬づくりに取り組んでいました。